Q) そろそろインフルエンザが出だす季節になってきますが、今年は新型コロナが流行していることもあって、とても心配です。インフルエンザの予防接種も「高齢者は早くうけた方がいい」と聞きますが、早くうけた方がよく効くのでしょうか?
A) 確かに寒くなってくるにつれて新型コロナとインフルエンザが同時流行する可能性が懸念されており、厚生労働省も今年はインフルエンザの予防接種をより推奨し、ワクチンも過去5年間で最大量の約6300万人分が確保されているとのこと。現状新型コロナは確立された治療法がなく、確定診断も全ての医療機関でできるわけではありません。一方「コロナ」も「インフルエンザ」も主な症状は「発熱」であるため、症状だけでは見分けがつかないという問題もあります。また「インフルエンザ」は「迅速診断キット」がありますが、十分な感染対策をとらずに検査が行われ、万が一検査をうけた人が「コロナ」であった場合、かえって感染拡大の一因となってしまうと言われています。このような状況の中「インフルエンザワクチン」による予防が重要視され、コロナ感染拡大防止にもつながると考えられているのです。ただ「早く接種すればよく効く」という訳ではありません。あくまで「希望者が殺到した場合は、高齢者などリスクの高い方を優先して接種を」とご理解ください。
(2020年10月27日 中日新聞なごや東版「教えて!ドクター Q&A」掲載)
2020年10月27日
2020年10月21日
調剤薬局を対象としたWebセミナーで講演させていただきました。
けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
今回けやき内科のある名古屋市名東区の複数の調剤薬局を対象としたWebセミナー「Asthma Live Seminar」にて講演させていただく機会をいただきました。現在けやき内科には1,500名以上の気管支喘息の患者様に通院いただいておりますが、定期通院される慢性疾患の中では比較的若い年齢層の方が他疾患より多いこともあって、比較的広い範囲の地域から来院いただいています。そういった患者様は処方薬は自宅に近い薬局で受け取られる場合もあることから、薬剤に関する問い合わせを比較的遠方からいただく場合もあります。
気管支喘息の治療薬という観点からいうと、現在治療の中心となる「吸入薬」の種類がかなり増えており選択肢の幅が広がったということはメリットでもあるのですが、その分薬剤の差や特徴を把握していかに使い分けるかという点においてわかりにくくなっているというデメリットもあります。飲むだけの内服薬とは異なり、吸入薬は吸い方の手順や用法を間違えたりすると期待した効果が全く得られない場合もあることから、けやき内科では「吸入指導依頼書」を用いて、実際に「吸入指導」をされる薬剤師の先生、調剤薬局との「医薬連携」を行なっています。
今回のセミナーでは、私が処方医としてどのような考え方のもとに吸入薬を使い分けているか、吸入薬を使用する上でどういった点に注意するべきと考えているか、また調剤薬局で「吸入指導」をいただく場合にどのような点にご注意いただきたいか、治療効果を上げるためにいかに連携をとっていくか、など講演させていただきました。お忙しい中、複数の調剤薬局の薬剤師の先生方にご参加いただき、また講演終了後にはご質問も多数いただき大変有意義な時間を過ごすことができました。
こういった会に参加させていただいて薬局の先生方とお話しする機会を持つことは、地域における医療を充実していくために重要なことだと考えております。これからも「医薬連携」についても様々な形で積極的にとりくんでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
今回けやき内科のある名古屋市名東区の複数の調剤薬局を対象としたWebセミナー「Asthma Live Seminar」にて講演させていただく機会をいただきました。現在けやき内科には1,500名以上の気管支喘息の患者様に通院いただいておりますが、定期通院される慢性疾患の中では比較的若い年齢層の方が他疾患より多いこともあって、比較的広い範囲の地域から来院いただいています。そういった患者様は処方薬は自宅に近い薬局で受け取られる場合もあることから、薬剤に関する問い合わせを比較的遠方からいただく場合もあります。
気管支喘息の治療薬という観点からいうと、現在治療の中心となる「吸入薬」の種類がかなり増えており選択肢の幅が広がったということはメリットでもあるのですが、その分薬剤の差や特徴を把握していかに使い分けるかという点においてわかりにくくなっているというデメリットもあります。飲むだけの内服薬とは異なり、吸入薬は吸い方の手順や用法を間違えたりすると期待した効果が全く得られない場合もあることから、けやき内科では「吸入指導依頼書」を用いて、実際に「吸入指導」をされる薬剤師の先生、調剤薬局との「医薬連携」を行なっています。
今回のセミナーでは、私が処方医としてどのような考え方のもとに吸入薬を使い分けているか、吸入薬を使用する上でどういった点に注意するべきと考えているか、また調剤薬局で「吸入指導」をいただく場合にどのような点にご注意いただきたいか、治療効果を上げるためにいかに連携をとっていくか、など講演させていただきました。お忙しい中、複数の調剤薬局の薬剤師の先生方にご参加いただき、また講演終了後にはご質問も多数いただき大変有意義な時間を過ごすことができました。
こういった会に参加させていただいて薬局の先生方とお話しする機会を持つことは、地域における医療を充実していくために重要なことだと考えております。これからも「医薬連携」についても様々な形で積極的にとりくんでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
2020年10月12日
「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の講演会に参加いたしました。
けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
福岡で開催された「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の講演会にWeb参加いたしました。
今回の講演会は「COPD」の薬剤で、初めて「吸入ステロイド剤」「長時間作動性β刺激薬」「抗コリン薬」の3種類の吸入薬が配合された「3剤合剤」の発売一周年を記念して開催されたものです。
今回の講演会には会場での参加に加えてWeb参加もできるという事で、日本全国から「COPD」の診療に携わる多くの医師が参加されたとのこと。
「COPD」は主に喫煙を原因として引き起こされる慢性進行性の呼吸器疾患で、「せき」「たん」「息切れ」といった症状が典型的です。最近は喘息との合併である「ACO: Asthma-COPD Overlap」への治療介入も注目されているほか、進行した病状になってくると感染症を契機とした増悪を起こし入院を繰り返すようになってくることもあり、いかに早く適切な治療を行い病状の進行をできる限り防ぎ、入院を要するような増悪への進展を起こさないようにするよう病状にみあった的確な治療薬の選択がさけばれています。
今回の講演会では、COPDの診療・研究の分野において中心的役割を担われているお二人の先生方のご講演を拝聴いたしました。日本や国際ガイドラインの話や、最新の臨床研究の結果などをふまえて詳細にご講演いただき、大変勉強になりました。
今回の講演会に参加したことで、今後の診療に早速いかしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願い申し上げます。
福岡で開催された「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の講演会にWeb参加いたしました。
今回の講演会は「COPD」の薬剤で、初めて「吸入ステロイド剤」「長時間作動性β刺激薬」「抗コリン薬」の3種類の吸入薬が配合された「3剤合剤」の発売一周年を記念して開催されたものです。
今回の講演会には会場での参加に加えてWeb参加もできるという事で、日本全国から「COPD」の診療に携わる多くの医師が参加されたとのこと。
「COPD」は主に喫煙を原因として引き起こされる慢性進行性の呼吸器疾患で、「せき」「たん」「息切れ」といった症状が典型的です。最近は喘息との合併である「ACO: Asthma-COPD Overlap」への治療介入も注目されているほか、進行した病状になってくると感染症を契機とした増悪を起こし入院を繰り返すようになってくることもあり、いかに早く適切な治療を行い病状の進行をできる限り防ぎ、入院を要するような増悪への進展を起こさないようにするよう病状にみあった的確な治療薬の選択がさけばれています。
今回の講演会では、COPDの診療・研究の分野において中心的役割を担われているお二人の先生方のご講演を拝聴いたしました。日本や国際ガイドラインの話や、最新の臨床研究の結果などをふまえて詳細にご講演いただき、大変勉強になりました。
今回の講演会に参加したことで、今後の診療に早速いかしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願い申し上げます。
2020年10月04日
「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の講演会に参加いたしました。
けやき内科のブログをご覧いただきありがとうございます。院長の加藤景介です。
名古屋で開催されました「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の講演会に参加いたしました。感染対策をとるため、講演会は広い会議室ながら少人数で蜜をさけWeb配信も並行して行われ、この地域で呼吸器疾患診療に積極的に携わっている医師が参加しました。
今回の講演会では私自身も「COPD」の診療において、薬剤選択の上で一つの重要な要素となっていると考えている「吸気力」を測定する「インチェック」の使用経験を講演させていただき、特別講演ではこの領域における日本の第一人者の一人と言える大阪北野病院の丸毛先生のご講演を拝聴いたしました。
COPDは喫煙を主な原因とする慢性呼吸器疾患ですが、現在まだ診断されていない患者様は日本に600万人以上いると言われ、一般の方々のみならず医療者への認知の向上が望まれています。またその一方で喘息との合併である「ACO: Asthma COPD Overlap」の存在や、使用できる吸入薬の種類やデバイスの多種多様化もあって、診断のみならず治療薬選択の指針がわかりにくくなっているのも事実です。
今回の講演会では私自身の診療経験からの考え方をお話しさせていただきましたが、特別講演の丸毛先生の講演は大変素晴らしいもので、日本の診療ガイドラインや国際的ガイドラインを踏まえた上で、一歩先の先生ご自身のお考えや診療経験や研究データなど大変わかりやすく講演いただき、非常に興味深く拝聴させていただき有意義な時間を過ごすことができました。
今回の講演会で得られた見識を早速これからの診療に活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
名古屋で開催されました「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の講演会に参加いたしました。感染対策をとるため、講演会は広い会議室ながら少人数で蜜をさけWeb配信も並行して行われ、この地域で呼吸器疾患診療に積極的に携わっている医師が参加しました。
今回の講演会では私自身も「COPD」の診療において、薬剤選択の上で一つの重要な要素となっていると考えている「吸気力」を測定する「インチェック」の使用経験を講演させていただき、特別講演ではこの領域における日本の第一人者の一人と言える大阪北野病院の丸毛先生のご講演を拝聴いたしました。
COPDは喫煙を主な原因とする慢性呼吸器疾患ですが、現在まだ診断されていない患者様は日本に600万人以上いると言われ、一般の方々のみならず医療者への認知の向上が望まれています。またその一方で喘息との合併である「ACO: Asthma COPD Overlap」の存在や、使用できる吸入薬の種類やデバイスの多種多様化もあって、診断のみならず治療薬選択の指針がわかりにくくなっているのも事実です。
今回の講演会では私自身の診療経験からの考え方をお話しさせていただきましたが、特別講演の丸毛先生の講演は大変素晴らしいもので、日本の診療ガイドラインや国際的ガイドラインを踏まえた上で、一歩先の先生ご自身のお考えや診療経験や研究データなど大変わかりやすく講演いただき、非常に興味深く拝聴させていただき有意義な時間を過ごすことができました。
今回の講演会で得られた見識を早速これからの診療に活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
2020年10月01日
令和2年度(2020年度)のインフルエンザ予防接種について
「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます!
今年もインフルエンザ予防接種の時期になりました。
毎年12月〜1月にかけてインフルエンザが流行します。予防接種はインフルエンザの発症を予防するとともに、インフルエンザ流行に伴っておきる社会的損失(病欠による経済的損失など)をおさえる意味でも重要です。今年は新型コロナウイルスとの同時流行も懸念されており、厚生労働省としても例年以上のインフルエンザ予防接種の勧奨を行っています。積極的に予防接種をおこない、みんなで今年の冬をのりきりましょう。
「けやき内科」では例年通り完全予約制にて予防接種をおこないます。
予防接種実施期間:
2020年10月15日〜2021年1月31日
(予約は2020年10月1日より開始します。)
接種回数:
13才未満は2回、13才以上は1回
費用(自己負担額):
65才以上(身体障害者1級相当のかたは60才以上)は無料
65才未満は4,000円
13才未満は1回目 4,000円、2回目 3,500円
(2回目の料金は1回目を「けやき内科」で接種された方に限ります)
* 妊婦・小学校2年生相当までの小児は1回あたり1,000円の費用助成あり
「けやき内科」ではストックをおいておらず、ご予約いただいた方の分のみ発注とさせていただきます。
直接ご来院いただくか、お電話でご予約いただきますようお願いいたします。
また今年も昨年同様に、混雑緩和および「蜜」を避けるため土曜日に院長以外の医師が予防接種のみ担当することといたします。
予防接種期間中は「診察室1」で院長が通常診療を、「診察室2」で予防接種担当医がワクチン接種をおこないます。
ご予約にあたっての注意点は下記のとおりです。予約前に必ずお読みください。
1. キャンセルはできません。(体調不良などの場合は日程変更の手続きをいたしますのでご連絡ください。)
2. 日程が不確実なご予約はうけかねます。かならず予防接種に来院される日を確定された上でご予約ください。
3. 予防接種実施日は原則土曜日といたします。
4. 接種日当日の予約はできかねますので、ご希望の日の前日までにご予約いただきますようお願いいたします。
5. 健保連愛知連合会の予防接種補助金制度を利用される場合は、予防接種当日にかならず受診券を持参くださいますようお願いいたします。
6. 60才以上で身体障害者1級相当のかたは、身体障害者手帳の写しか医師の診断書が必要です。
7. 名古屋市外在住の65才以上のかたで「広域予防接種事業」による公費負担をご利用になられる場合、お住いの市町村で手続き後、必要書類をご準備いただいた上でご予約いただきますようお願いします。
8. 妊婦・小学校2年生相当までの小児に対しての費用助成を受けるためには、学校や保健センターから配布されたクーポン(10月15日以降名古屋市ホームページからダウンロードも可能)と、本人確認書類として母子手帳やこども医療証の持参が必要です。
以上、ご了解のうえご予約いただきますようお願いいたします。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。