
呼吸器専門医を対象としたWeb講演会「Respiratory Expert Meeting in Aichi」に参加いたしました。
今回の講演会は二部構成で、第一部では陶生病院の松田先生に「COPD(慢性閉塞性肺疾患)・ACO(喘息COPD合併症)」について、第二部では東名古屋病院の中川先生に「非結核性抗酸菌症」についてご講演いただきました。お二人ともこの地域でこの分野で第一人者として活躍しておられ、診断から治療にいたるまで、それぞれの自施設でのデータや症例経験などもふまえ詳細にご講演いただき、大変勉強になりました。
「COPD」は喫煙を主因とした生活習慣病とも言える慢性呼吸器疾患で、けやき内科にも多くの患者様に通院いただいておりますが、喘息との合併症である「ACO」の診断・治療についても昨今注目を浴びており、新規薬剤の発売もあって呼吸器専門医としてはより的確な診断と適切な薬剤選択が要求されています。
一方「非結核性抗酸菌症」はCOPDほど多くみられる疾患ではありませんが、日本では世界最大の感染症と言われている「肺結核」と比較してもその罹患率を上回るほどの増加傾向を認めており、呼吸診療を行なう上では必ず接する疾患です。なかなか治療効果の得られない疾患でもあり、新規薬剤の開発もすすんでいる中、専門医としては常に新しい情報をキャッチすることを求められています。
今回の講演会では第一人者とも言えるお二人のご講演をお伺いして、大変勉強になり有意義な時間を過ごすことができました。実は私は時期は違いますがお二人とは陶生病院で同僚として勤務していた経験があり、かっての同僚からこのような講演をおうかがいする事ができるのは大変嬉しくもあり励まされるものです。
今回の講演会に参加して得られた知見を早速今後の診療に活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願い申し上げます。