Q) 新型コロナウイルスのワクチンを接種すると熱が出ることがあると聞きました。この場合は市販薬を服用し、療養すればよいですか?それとも医療機関に相談をした方が良いでしょうか?
A) 確かにコロナウイルスワクチン接種後に発熱の症状がみられる可能性はあります。一般的に1回目の接種よりも2回目の接種の方がその確率は高くなると言われています。ただワクチンによる発熱は接種後1〜2日以内に起きることが多いですが、熱があっても比較的お元気な状況であれば熱を下げなければいけないということはありません。水分を多めにとるようにしてお身体を休めていただければ良いと思います。
もし発熱にともなって全身倦怠感が強いなど日常生活に支障がでるような状況であれば、もちろん市販の鎮痛解熱剤を使用していただいてもかまいません。またワクチンの副反応として比較的起きやすい症状としては発熱以外にも頭痛や関節痛などもありますが、市販薬で改善が得られない場合など、医療機関に相談しても何ら問題はありません。
2日以上発熱が続いたり、ワクチン接種では起きないような咽頭痛や味覚障害・嗅覚障害などの症状がみられたりする場合には、新型コロナウイルス感染症を含む何らかの感染症が合併していたりする可能性もありますので、医療機関にご相談いただくことをお勧めいたします。
(2021年9月21日 中日新聞なごや東版「教えて!ドクター Q&A」掲載)