2021年10月21日

気管支喘息のWeb講演会に参加いたしました。

喘息フォーラムin愛知2021blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されましたWeb講演会「喘息フォーラム in 愛知」に参加いたしました。
今回の講演会では豊田地域医療センターの堀口先生の座長のもと、名古屋大学医学部付属病院呼吸器内科学の若原先生から「気管支喘息」の薬物治療について最新の情報をふまえて概要をご講演いただき、2演題目として私から「吸入薬」の選択の考え方について講演させていただきました。
講演後はWeb参加の先生からの質問を交えて事前に行われたアンケート調査の結果を基にディスカッションが行われましたが、大変多くの先生方にご参加いただいたこともあり多くのご質問をいただき大変有意義なものとなりました。
「気管支喘息」は「長く続く咳」や「喘鳴」といった症状がみられうる慢性のアレルギー疾患・呼吸器疾患で、適切な治療により8割以上の方が無症状にコントロールできると言われていますが、その一方で現在の医学では完治は困難と考えられている疾患です。自覚症状からの病状評価と客観的な検査値から考えられる病状評価が乖離する場合も多く、本来であれば治療すべき病状であるにも関わらず患者様自身の病状過小評価から治療が中断されてしまうこともしばしばです。また現在の日本でも年間1500人ほどの「喘息死」が存在する事も問題であり、きちんとした病状評価と適正な治療薬の選択、および治療の継続性が求められています。
今回の講演会では若原先生からは喘息の病態から重症喘息の治療薬選択に到るまで最新の知見を含めご講演いただき大変勉強になりました。私の講演では日常診療の中で一専門医として何を考えながら治療薬選択を行なっているかということを中心にお話しさせていただきましたが、少しでも聴講いただいた先生方のご参考になれば幸いです。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
posted by けやき内科 at 05:00| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする