2023年03月25日
「ショッパー」でご紹介いただきました。
「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
3月23日発行の「ショッパー」で「けやき内科」をご紹介いただきました。
新年度を迎えるにあたって、入学や転勤で転居される方が多いかと思います。この時期は転居に伴って、他院から「けやき内科」へ転院される方も多いのです。そのような場合、これまでの診療内容がわかる「紹介状(診療情報提供書)」を持参いただけると助かります。「紹介状」がない場合は「くすり手帳」や「血圧手帳」「喘息日誌」「糖尿病手帳」あるいは「検査結果」など、診療情報がわかるものであればなんでもかまいません。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
またこの時期に健康診断を希望される方も大変多くなります。「けやき内科」では原則診断書の即日発行をおこなっております。(検査項目により一部日数がかかる場合はあります。)ご希望のかたは診療時間内にお電話にてご予約ください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
2023年03月24日
今日は「World TB Day(世界結核デー)」です。
「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます。
今日は「World TB Day (世界結核デー)」です。みなさんご存じでしたか?
結核菌は人から人に感染する「肺結核」の原因となる菌ですが、今からおよそ130年前の1882年3月24日にドイツのロベルト・コッホ博士によって発見されました。世界保健機構(WHO)は1997年に3月24日を「World TB Day (世界結核デー)」と定め、以来毎年世界各国で結核撲滅に向けて様々なイベントが開催されています。
「結核」は過去の病気と思われがちですが、決してそうではありません。2021年の全世界における結核感染者数は実に1億600万人、残念なことにうち1,600万人が亡くなられているとのこと。「けやき内科」のある名古屋市で令和3年に新たに活動性結核患者として登録された人は336人で、80才以上の高齢者が4割を占めており、ご高齢の方は特に注意が必要と言えるでしょう。日本全体では令和3年の新規結核患者数は約11,519人、人口十万人対罹患率は9.2と前年に比べ減少しWHOの基準ではようやく「中蔓延国」から「低蔓延国」となりましたが、他の先進国の水準に比べると未だ高いと言わざるを得ません。
「肺結核」の症状は「咳」「痰」「発熱」といったもので、症状だけでは単なる「風邪」と大差ありません。ただし風邪のように数日で症状がおちついたりする事はなく、何週間も症状が続いて体重が減ってきたり寝汗をかいたりする場合もあります。またその一方でほとんど症状がなく健康診断の胸部レントゲン写真でみつかる場合もあります。
結核の一番の問題は「人から人に感染する」ことで、一人発症すると家族はもちろん学校や職場で知らない間に結核感染者が増えてしまうのが特徴です。「もしかしたら」と思ったら早めに病院を受診して検査を受けるようにしましょう。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
2023年03月23日
ポトス春の増刊号で「けやき内科」をご紹介いただきました。
「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます。
本日発行の「ポトス春の増刊号」で「けやき内科」をご紹介いただきました。
けやき内科ではより高精度のものになったマルチスライスCTによってCT撮影時間は以前より短くなり、患者様の負担もより少なくなりました。画像の読影にあたっては放射線科専門医によるインターネットを介しての遠隔読影を依頼し、的確な画像診断が実施できるように配慮しています。
「気管支喘息」については「呼吸機能検査」「呼気NO測定」「総合呼吸抵抗測定装置Mostgraph」を使用し、より的確な診断や詳細な病状判断を実施しております。また治療導入後も定期的な検査実施はもちろんですが「ピークフローメーター」の推移による病状経過判断もふくめ適切な治療選択に取り組んでいます。マルチスライスCTを用いた専用ソフトウェアでの「肺気腫解析」により、呼吸機能検査と合わせて「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の早期診断・治療にもつとめています。
最近は「新型コロナウイルス感染症の後に咳が長引く」という理由で受診される方が増えてきました。中には「気管支喘息」や「COPD」などの呼吸器疾患が潜在していたことが判明する場合もあります。気になる方は一度ご相談ください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
本日発行の「ポトス春の増刊号」で「けやき内科」をご紹介いただきました。
けやき内科ではより高精度のものになったマルチスライスCTによってCT撮影時間は以前より短くなり、患者様の負担もより少なくなりました。画像の読影にあたっては放射線科専門医によるインターネットを介しての遠隔読影を依頼し、的確な画像診断が実施できるように配慮しています。
「気管支喘息」については「呼吸機能検査」「呼気NO測定」「総合呼吸抵抗測定装置Mostgraph」を使用し、より的確な診断や詳細な病状判断を実施しております。また治療導入後も定期的な検査実施はもちろんですが「ピークフローメーター」の推移による病状経過判断もふくめ適切な治療選択に取り組んでいます。マルチスライスCTを用いた専用ソフトウェアでの「肺気腫解析」により、呼吸機能検査と合わせて「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の早期診断・治療にもつとめています。
最近は「新型コロナウイルス感染症の後に咳が長引く」という理由で受診される方が増えてきました。中には「気管支喘息」や「COPD」などの呼吸器疾患が潜在していたことが判明する場合もあります。気になる方は一度ご相談ください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
2023年03月22日
Q「COPDと診断されました。どのような治療を・・・」
Q) COPDと診断されました。どのような治療をするのでしょうか?一生治らないのでしょうか?
A) COPD(慢性閉塞性肺疾患)はタバコの煙を主とする有害物質を吸入暴露することで生じる肺の炎症性疾患です。喫煙習慣による生活習慣病ともいえ、気道(気管支)の炎症が慢性的に惹起され、肺構造の最小単位である肺胞の破壊が起きることによる気腫性変化も生じる疾患で、症状としては慢性的な「咳」や「痰」、運動時の「息切れ」などを特徴とします。ただ喫煙者の方は症状に慣れていることもあってか病状の進行に気づかないことも多く、診断されたときにはすでにかなり病状が進んでいることも少なくありません。一番の治療はなんといっても禁煙ですが、禁煙してもすでに構造破壊が起きている部分は元に戻らないため、残念ながら一生治ることはありません。治療としては抗コリン薬やβ2刺激薬などの気管支拡張剤の吸入が挙げられますが、COPDの方のおよそ3割は喘息を合併しているとも言われており、その場合には吸入ステロイド薬の併用も推奨されています。「治らない」ということもあって、治療の目的は「病気の進行を遅らせる」「現状を維持する」ということになりますが、治療薬の進歩により以前に比べると呼吸機能についてはかなり改善が見込めるようになりました。しかしながら適切な治療を継続しても病状が進行して「呼吸不全」に陥り「在宅酸素療法」や「在宅人工呼吸療法」が必要となる場合もあります。
(2023年3月22日 中日新聞近郊通し版「教えて!ドクター Q&A」掲載)
A) COPD(慢性閉塞性肺疾患)はタバコの煙を主とする有害物質を吸入暴露することで生じる肺の炎症性疾患です。喫煙習慣による生活習慣病ともいえ、気道(気管支)の炎症が慢性的に惹起され、肺構造の最小単位である肺胞の破壊が起きることによる気腫性変化も生じる疾患で、症状としては慢性的な「咳」や「痰」、運動時の「息切れ」などを特徴とします。ただ喫煙者の方は症状に慣れていることもあってか病状の進行に気づかないことも多く、診断されたときにはすでにかなり病状が進んでいることも少なくありません。一番の治療はなんといっても禁煙ですが、禁煙してもすでに構造破壊が起きている部分は元に戻らないため、残念ながら一生治ることはありません。治療としては抗コリン薬やβ2刺激薬などの気管支拡張剤の吸入が挙げられますが、COPDの方のおよそ3割は喘息を合併しているとも言われており、その場合には吸入ステロイド薬の併用も推奨されています。「治らない」ということもあって、治療の目的は「病気の進行を遅らせる」「現状を維持する」ということになりますが、治療薬の進歩により以前に比べると呼吸機能についてはかなり改善が見込めるようになりました。しかしながら適切な治療を継続しても病状が進行して「呼吸不全」に陥り「在宅酸素療法」や「在宅人工呼吸療法」が必要となる場合もあります。
(2023年3月22日 中日新聞近郊通し版「教えて!ドクター Q&A」掲載)
2023年03月20日
Q「ぜんそくの持病があります。花粉が飛ぶ時期は・・・」
Q) ぜんそくの持病があります。花粉が飛ぶ時期はぜんそくにも注意が必要と聞きましたが、どういうことでしょうか?
A) ぜんそくはアレルギー疾患の一つですが、アレルギー疾患の代表的なものの一つに「花粉症」もあげられます。「花粉症」はスギ・ヒノキなどの花粉に対して鼻・喉など上気道の粘膜や眼の結膜においてアレルギー反応を起こすことにより「鼻水」「くしゃみ」「目の痒み」といった症状が出現する疾患です。アレルギー疾患を有する方は複数のアレルギー疾患を持つことも少なくなく、ぜんそく患者さんのおよそ7割は「花粉症」があると言われています。
花粉症が鼻・喉といった「上気道」を反応の場とするのに対し、ぜんそくは気管支つまり「下気道」を反応の場とします。花粉は粒子が大きいため花粉そのものは下気道に到達しないと考えられていますが、上気道も下気道も同じ連続性のある気道ですので、上気道で反応が起きると下気道に影響が及び反応しやすい状況になると言われています。この考え方を「One way, one disease」といいます。したがってぜんそくの方で7割の方は花粉飛散時期には病状が不安定になりやすいと考えられています。ぜんそくの治療を受けていても花粉症に対しての治療・対策がきちんとできていないと、なかなかぜんそく症状がコントロールできない事も少なくありません。主治医とよく相談して花粉対策をしながらぜんそくの治療を継続していくことをお勧めいたします。
(2023年3月20日 中日新聞市民版「教えて!ドクター Q&A」掲載)
A) ぜんそくはアレルギー疾患の一つですが、アレルギー疾患の代表的なものの一つに「花粉症」もあげられます。「花粉症」はスギ・ヒノキなどの花粉に対して鼻・喉など上気道の粘膜や眼の結膜においてアレルギー反応を起こすことにより「鼻水」「くしゃみ」「目の痒み」といった症状が出現する疾患です。アレルギー疾患を有する方は複数のアレルギー疾患を持つことも少なくなく、ぜんそく患者さんのおよそ7割は「花粉症」があると言われています。
花粉症が鼻・喉といった「上気道」を反応の場とするのに対し、ぜんそくは気管支つまり「下気道」を反応の場とします。花粉は粒子が大きいため花粉そのものは下気道に到達しないと考えられていますが、上気道も下気道も同じ連続性のある気道ですので、上気道で反応が起きると下気道に影響が及び反応しやすい状況になると言われています。この考え方を「One way, one disease」といいます。したがってぜんそくの方で7割の方は花粉飛散時期には病状が不安定になりやすいと考えられています。ぜんそくの治療を受けていても花粉症に対しての治療・対策がきちんとできていないと、なかなかぜんそく症状がコントロールできない事も少なくありません。主治医とよく相談して花粉対策をしながらぜんそくの治療を継続していくことをお勧めいたします。
(2023年3月20日 中日新聞市民版「教えて!ドクター Q&A」掲載)