「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
明日からゴールデンウィークですね。長い方だと9連休となる方もみえるようです。コロナ流行もひと段落して、今年は旅行に行こうという方も多いようですね。
けやき内科の診療ですが、ゴールデンウィーク中は暦通りに診療を行います。明日の土曜日は「昭和の日」で祝日なので休診です。5月1日月曜と2日火曜は通常通りの診療です。3日から5日は祝日のため休診とさせていただきますが、6日の土曜日は通常通りの診療となります。
けやき内科が休診の祝日・日曜に体調が悪くなった場合は、休日診療所や地域の救急センターを受診いただきますようお願いします。その場合は「くすり手帳」「喘息日記」「血圧手帳」などを持参いただけますと、普段の診療内容が伝わりやすいと思いますのでよろしくお願いいたします。
みなさん体調管理に気をつけて良い休日をお過ごしください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
2023年04月28日
2023年04月18日
Q「3週間せきが止まらず病院に行ったところ、ぜんそくだと言われました・・・」
Q) 40代女性です。3週間せきが止まらず病院に行ったところ、ぜんそくだといわれました。大人になってからもぜんそくになるのですか?
A) ぜんそくは幼児から高齢者にいたるまで全年齢層にみられる疾患です。これまでの調査からは、小児期にぜんそくを発症した患者のうち成人まで持ち越す可能性は30%程度とされており、逆にいうと小児ぜんそくは60%以上の確率で治癒する可能性があるという事になります。ただ治癒したと考えられた小児ぜんそく患者のうち30%弱が成人になってから再発すると言われています。一方で成人のぜんそく患者のうち、成人になって初めて症状が出現した成人発症のぜんそくは70〜80%と言われており、うち40〜60歳代の発症が60%以上とされています。
「ぜんそくは子どもの病気」「大人でぜんそくの人は子どもの頃からぜんそく」と思ってみえる方が意外に多いですが、実は大人になってからぜんそくになることの方が多いのです。しかも小児のぜんそくと異なり、大人のぜんそくは現在の医療では治すことができないと考えられています。治療の目的も「治す」ことではなく「コントロールする」ことになりますが、適切な治療を受ける事により80%以上の確率で症状のないコントロールされた状態で維持することが可能と考えられています。重要なのは症状がなくなった後も「症状がでないように」治療を継続することと言われていますので、自己判断で中断することなくしっかり通院することをお勧めいたします。
(2023年4月18日 中日新聞市民版「教えて!ドクター Q&A」掲載)
A) ぜんそくは幼児から高齢者にいたるまで全年齢層にみられる疾患です。これまでの調査からは、小児期にぜんそくを発症した患者のうち成人まで持ち越す可能性は30%程度とされており、逆にいうと小児ぜんそくは60%以上の確率で治癒する可能性があるという事になります。ただ治癒したと考えられた小児ぜんそく患者のうち30%弱が成人になってから再発すると言われています。一方で成人のぜんそく患者のうち、成人になって初めて症状が出現した成人発症のぜんそくは70〜80%と言われており、うち40〜60歳代の発症が60%以上とされています。
「ぜんそくは子どもの病気」「大人でぜんそくの人は子どもの頃からぜんそく」と思ってみえる方が意外に多いですが、実は大人になってからぜんそくになることの方が多いのです。しかも小児のぜんそくと異なり、大人のぜんそくは現在の医療では治すことができないと考えられています。治療の目的も「治す」ことではなく「コントロールする」ことになりますが、適切な治療を受ける事により80%以上の確率で症状のないコントロールされた状態で維持することが可能と考えられています。重要なのは症状がなくなった後も「症状がでないように」治療を継続することと言われていますので、自己判断で中断することなくしっかり通院することをお勧めいたします。
(2023年4月18日 中日新聞市民版「教えて!ドクター Q&A」掲載)
2023年04月16日
「気管支喘息」のWeb講演会に参加いたしました。
けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
4月12日に開催された「気管支喘息」のWeb講演会に参加いたしました。この講演会は昨年の6月に開催された講演会と同じシリーズで、今回も昨年同様私と半田市の乙川さとうクリニックの佐藤慎二先生とで、私が喘息の診断・病状判断と吸入薬を主体とした治療計画の考え方を中心に、佐藤先生が重症喘息患者を対象に用いられる「生物学的製剤」を中心に講演させていただきました。今回は藤田医科大学の堀口高彦名誉教授を座長にお迎えし、Zoom にて多くの先生方にご聴講いただきました。
気管支喘息は咳や息苦しさといった症状を特徴とする慢性疾患ですが、内科診療をやっている医師であれば必ず診ることがあるといっていいくらい一般的な疾患です。その一方で病状判断や治療選択において、症状のみを基準に治療が行われてしまうと正しい病状判断・治療選択がされず、病状の改善が不十分となってしまうことも珍しくありません。一方適切な治療によって8割以上の方が喘息症状のない状況でコントロール可能とされる一方で、一部の患者様は従来の治療ではなかなかコントロールできず新しく開発された「生物学的製剤」を必要となる事もあります。佐藤先生は大変多くの喘息患者様の診療を行っておられ、重症喘息の治療の経験も豊富で、佐藤先生のご講演は大変勉強になりました。また参加いただいた先生方からご質問もいくつかいただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
これからも地域における気管支喘息の専門的診療を行う医療機関として励んでいきたいと思います。今後ともけやき内科をよろしくお願いいたします。
4月12日に開催された「気管支喘息」のWeb講演会に参加いたしました。この講演会は昨年の6月に開催された講演会と同じシリーズで、今回も昨年同様私と半田市の乙川さとうクリニックの佐藤慎二先生とで、私が喘息の診断・病状判断と吸入薬を主体とした治療計画の考え方を中心に、佐藤先生が重症喘息患者を対象に用いられる「生物学的製剤」を中心に講演させていただきました。今回は藤田医科大学の堀口高彦名誉教授を座長にお迎えし、Zoom にて多くの先生方にご聴講いただきました。
気管支喘息は咳や息苦しさといった症状を特徴とする慢性疾患ですが、内科診療をやっている医師であれば必ず診ることがあるといっていいくらい一般的な疾患です。その一方で病状判断や治療選択において、症状のみを基準に治療が行われてしまうと正しい病状判断・治療選択がされず、病状の改善が不十分となってしまうことも珍しくありません。一方適切な治療によって8割以上の方が喘息症状のない状況でコントロール可能とされる一方で、一部の患者様は従来の治療ではなかなかコントロールできず新しく開発された「生物学的製剤」を必要となる事もあります。佐藤先生は大変多くの喘息患者様の診療を行っておられ、重症喘息の治療の経験も豊富で、佐藤先生のご講演は大変勉強になりました。また参加いただいた先生方からご質問もいくつかいただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
これからも地域における気管支喘息の専門的診療を行う医療機関として励んでいきたいと思います。今後ともけやき内科をよろしくお願いいたします。