「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
猛暑日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
学生の方は夏休みに入り、ご家族で旅行に行かれたりする方も多いと思いますが、この暑さで熱中症になる方が大変増えているようです。外出される時は暑さ対策をしっかりして水分補給を忘れないようにしてくださいね。
「けやき内科」では8月に「夏季休診」を予定しています。
8月11日は「山の日」で休診ですが、12日の土曜日は通常診療を行います。翌週の14日(月)と15日(火)は休診とさせていたできます。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
休診の前後は混雑が予想されますので、特に予約なしで来院されるご予定の方は時間に余裕を持って来院いただきますようお願い申し上げます。
これからも「けやき内科」をよろしくお願い申し上げます。
2023年07月23日
「長引く咳の診断と治療」について講演をさせていただきました。
けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
瀬戸旭長久手薬剤師会学術講演会にて「長引く咳の診断と治療」について講演させていただきました。
「咳」の原因としては「風邪」をはじめとする感染症に伴うものが圧倒的に多いのですが、長引けば長引くほど感染症以外の原因を疑うことになります。感染症以外の「長引く咳」の原因としては「気管支喘息・咳喘息」「アトピー咳嗽」「逆流性食道炎」「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」「副鼻腔炎・後鼻漏」など様々ですが、複数の疾患を合併している場合もあり、治療方針の決め手となるのは「いかにきちんと診断されているか」ということになります。一方で正しい診断に基づいて適切な治療が行われているものの、咳が残る「治療抵抗性」の方が存在するのも事実です。「長引く咳」の原因として多くを占める「喘息」についても適切な治療が行われていても咳が残る場合はありますが、喘息の場合「のみ薬」ではなく「吸入薬」が主体であることもあって「きちんと吸えているのか」「薬剤として適切でも使い方は適切なのか」などの薬剤の使用法についても問題が生じていないかを考察する必要があります。またそういった問題をクリアしても症状が残る場合はどうするかということはこれからの課題であるといって良いでしょう。
今回は一臨床医としてガイドラインの内容もふまえて講演させていただきましたが、少しでも薬剤師の先生方のお役に立てましたら幸いです。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
瀬戸旭長久手薬剤師会学術講演会にて「長引く咳の診断と治療」について講演させていただきました。
「咳」の原因としては「風邪」をはじめとする感染症に伴うものが圧倒的に多いのですが、長引けば長引くほど感染症以外の原因を疑うことになります。感染症以外の「長引く咳」の原因としては「気管支喘息・咳喘息」「アトピー咳嗽」「逆流性食道炎」「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」「副鼻腔炎・後鼻漏」など様々ですが、複数の疾患を合併している場合もあり、治療方針の決め手となるのは「いかにきちんと診断されているか」ということになります。一方で正しい診断に基づいて適切な治療が行われているものの、咳が残る「治療抵抗性」の方が存在するのも事実です。「長引く咳」の原因として多くを占める「喘息」についても適切な治療が行われていても咳が残る場合はありますが、喘息の場合「のみ薬」ではなく「吸入薬」が主体であることもあって「きちんと吸えているのか」「薬剤として適切でも使い方は適切なのか」などの薬剤の使用法についても問題が生じていないかを考察する必要があります。またそういった問題をクリアしても症状が残る場合はどうするかということはこれからの課題であるといって良いでしょう。
今回は一臨床医としてガイドラインの内容もふまえて講演させていただきましたが、少しでも薬剤師の先生方のお役に立てましたら幸いです。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
2023年07月21日
梅雨明けしましたね。
「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
昨日気象庁から「けやき内科」のある名古屋市、東海地域の「梅雨明け」が発表されました。今年は例年より一週間ほど早く5月末に梅雨入りしていましたので、梅雨がながかったように感じますね。早く梅雨入りしたせいか、雨が降って気温が下がったり急に蒸し暑くなったりと寒暖の差・天候の移り変わりが激しく、体調を崩される方がこの時期にしては多かったように感じます。これからは夏本番となりますので、熱中症・脱水症にならないように注意が必要です。また食べ物も傷みやすくなりますので、お腹の調子が悪くなりやすいのもこの時期です。体調管理に注意して、この夏をのりきっていきましょう。
これからも「けやき内科」を、よろしくお願いいたします。
昨日気象庁から「けやき内科」のある名古屋市、東海地域の「梅雨明け」が発表されました。今年は例年より一週間ほど早く5月末に梅雨入りしていましたので、梅雨がながかったように感じますね。早く梅雨入りしたせいか、雨が降って気温が下がったり急に蒸し暑くなったりと寒暖の差・天候の移り変わりが激しく、体調を崩される方がこの時期にしては多かったように感じます。これからは夏本番となりますので、熱中症・脱水症にならないように注意が必要です。また食べ物も傷みやすくなりますので、お腹の調子が悪くなりやすいのもこの時期です。体調管理に注意して、この夏をのりきっていきましょう。
これからも「けやき内科」を、よろしくお願いいたします。
2023年07月14日
Q「夏型過敏性肺炎とは何ですか?」
Q) 夏型過敏性肺炎とは何ですか?
A) 通常「肺炎」というと「細菌」や「ウイルス」などの病原体の感染によっておきる感染症をさしますが、「過敏性肺炎」は感染症ではなく「アレルギー」によって引き起こされる肺炎です。主な症状としては「咳」「発熱」「息切れ」などであり、症状のみでは感染症である肺炎と区別するのは困難です。有機物の粉塵や化学物質などの「抗原」を繰り返し吸い込んだことによるアレルギー反応が原因となりますが、通常は抗原を避けることで症状の改善が得られます。抗原の中で頻度の高いものに「カビ」が挙げられ、中でも「夏型過敏性肺炎」は「トリコスポロン」というカビに対してのアレルギー反応によるものです。
トリコスポロンは住居内で繁殖するカビの一つで、高温多湿の環境を好み、エアコンの内部や浴室・布団などでよく繁殖することから、エアコンを使用する夏場に特に住居内を飛散して吸い込むことが多くなります。感染症である「肺炎」と診断され入院し、抗菌剤を投与されて改善し退院したものの、自宅に戻って症状が再燃してようやく「過敏性肺炎」と診断される場合もあります。この場合「抗菌剤」の投与で改善したのではなく、入院したことでカビのいる家庭から離れたことで一旦治ったと考えられます。予防のためには生活環境におけるカビの繁殖を防ぎ、エアコンのクリーニングや定期的な屋内の清掃や換気を行うことが有用と考えられています。ただし重症化や慢性化する場合もありますので、疑わしい症状がある場合は医師に相談することをお勧めいたします。
(2023年7月14日 近郊通し版「教えて!ドクター Q&A」掲載)
A) 通常「肺炎」というと「細菌」や「ウイルス」などの病原体の感染によっておきる感染症をさしますが、「過敏性肺炎」は感染症ではなく「アレルギー」によって引き起こされる肺炎です。主な症状としては「咳」「発熱」「息切れ」などであり、症状のみでは感染症である肺炎と区別するのは困難です。有機物の粉塵や化学物質などの「抗原」を繰り返し吸い込んだことによるアレルギー反応が原因となりますが、通常は抗原を避けることで症状の改善が得られます。抗原の中で頻度の高いものに「カビ」が挙げられ、中でも「夏型過敏性肺炎」は「トリコスポロン」というカビに対してのアレルギー反応によるものです。
トリコスポロンは住居内で繁殖するカビの一つで、高温多湿の環境を好み、エアコンの内部や浴室・布団などでよく繁殖することから、エアコンを使用する夏場に特に住居内を飛散して吸い込むことが多くなります。感染症である「肺炎」と診断され入院し、抗菌剤を投与されて改善し退院したものの、自宅に戻って症状が再燃してようやく「過敏性肺炎」と診断される場合もあります。この場合「抗菌剤」の投与で改善したのではなく、入院したことでカビのいる家庭から離れたことで一旦治ったと考えられます。予防のためには生活環境におけるカビの繁殖を防ぎ、エアコンのクリーニングや定期的な屋内の清掃や換気を行うことが有用と考えられています。ただし重症化や慢性化する場合もありますので、疑わしい症状がある場合は医師に相談することをお勧めいたします。
(2023年7月14日 近郊通し版「教えて!ドクター Q&A」掲載)
2023年07月12日
「みんなの呼吸器 Respica」にてケーススタディを担当いたしました。
けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
呼吸療法の専門誌「みんなの呼吸器 Respica」の「気管支喘息」の特集号にて執筆分担させていただきました。この雑誌は一般の方・患者様を対象としたものではありませんが、気管支喘息の診療に携わる医師・看護師・薬剤師などの医療従事者の方々に専門的医療機関がどのような診療を行なっているかをお伝えする内容となっており、外来診療から増悪時の入院治療に至るまで喘息治療の内容が非常にわかりやすくまとめられています。今回は瀬戸市の公立陶生病院の横山俊樹先生がプランニングされたこともあり私にもお声がけいただいたわけですが、私が担当したのは「外来で初めて気管支喘息と診断された患者様の治療をいかに行うか」という内容で、ケーススタディとして執筆させていただきました。私以外には愛知医科大学の伊藤理教授、藤田医科大学の堀口高彦名誉教授、横山先生をはじめとする陶生病院の諸先生方や、第二日赤の村田先生やしらき内科クリニックの白木先生など、この地域で今喘息診療に熱心に取り組んでみえる先生ばかりが執筆分担されております。呼吸器専門医ではない一般内科診療所の先生方にもご覧いただきたい内容となっておりますので、ご興味のあられる先生は是非一度ご一読いただけますと幸いです。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
呼吸療法の専門誌「みんなの呼吸器 Respica」の「気管支喘息」の特集号にて執筆分担させていただきました。この雑誌は一般の方・患者様を対象としたものではありませんが、気管支喘息の診療に携わる医師・看護師・薬剤師などの医療従事者の方々に専門的医療機関がどのような診療を行なっているかをお伝えする内容となっており、外来診療から増悪時の入院治療に至るまで喘息治療の内容が非常にわかりやすくまとめられています。今回は瀬戸市の公立陶生病院の横山俊樹先生がプランニングされたこともあり私にもお声がけいただいたわけですが、私が担当したのは「外来で初めて気管支喘息と診断された患者様の治療をいかに行うか」という内容で、ケーススタディとして執筆させていただきました。私以外には愛知医科大学の伊藤理教授、藤田医科大学の堀口高彦名誉教授、横山先生をはじめとする陶生病院の諸先生方や、第二日赤の村田先生やしらき内科クリニックの白木先生など、この地域で今喘息診療に熱心に取り組んでみえる先生ばかりが執筆分担されております。呼吸器専門医ではない一般内科診療所の先生方にもご覧いただきたい内容となっておりますので、ご興味のあられる先生は是非一度ご一読いただけますと幸いです。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。