Q) 「風邪をこじらせて肺炎になる」とよく聞きますが、どういう事でしょうか?
A) 「肺炎」は「細菌」や「ウイルス」などの病原体が、鼻や喉を通過して気管支のさらに奥の肺まで侵入して繁殖し、肺で炎症を引き起こすことによる疾患です。しかしもともと人間の喉や鼻の粘膜には病原体をブロックする働きがあるため、そんなに簡単に病原体が肺の奥まで侵入することはできません。
一方で「風邪」というのは主に「ウイルス」の感染によって引き起こされるもので、ウイルスは鼻から喉の粘膜を中心に感染・繁殖して炎症を起こすため、喉の痛みや鼻汁・鼻閉といった症状がみられます。また鼻や喉の症状のみではなく、喉が痛いこともあって食欲も低下し、発熱に伴って体力も消耗します。
「風邪をこじらせて肺炎に」というのは、「風邪」によって鼻や喉の炎症が起きているために、本来ブロックされるはずの病原体が容易に通過して肺にまで到達してしまい、かつ体力が低下しているため免疫力も低下して肺で繁殖しやすい状況となり、「肺炎」が起きやすくなる事を指します。もちろん「風邪」をひくと必ず「肺炎」になるわけではありません。「風邪」の段階で治まるように早めに体力の回復に努める事が重要なのです。
(2023年11月25日 市民版「教えて!ドクター Q&A」掲載)
2023年11月25日
2023年11月24日
「ショッパー」でご紹介いただきました。
「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
本日発行の「ショッパー」でけやき内科をご紹介いただきました。
いよいよ寒くなってきて冬本番になってきましたが、現在インフルエンザが大流行しています。愛知県では今年の9月に「流行入り」し、11月には「インフルエンザ警報」が発令されるレベルに到達したわけですが、コロナ流行前に比較して2ヶ月ほど早い感染拡大の経過をたどっており、これから寒くなってきてさらに感染爆発が起きるのではとも懸念されています。
現在「けやき内科」では「発熱外来」を継続実施中です。通常の診療と分けての診察となりますので、発熱外来受診希望の方は必ず来院前にお電話いただきますようお願いいたします。
また予防のためには「手洗い」と体調管理が一番ですが、「ワクチン接種」も重要です。「けやき内科」のインフルエンザワクチンの予約枠も少なくなってきましたので、ご希望の方はぜひお早めにご予約ください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
2023年11月15日
今日は「World COPD Day (世界COPDの日)」です。
「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます。
今日11月15日は「World COPD Day (世界COPDの日)」です。みなさん、ご存じですか?
「COPD」というのは「Chronic Obstructive Pulmonary Disease : 慢性閉塞性肺疾患」のことで、主にタバコによっておこる肺の機能障害をきたす病気です。以前は「肺気腫」や「慢性気管支炎」ともよばれていました。ながくつづく「せき」「たん」「息切れ」を主な症状とする病気ですが、初期のうちはあまり自覚症状がない場合もあります。
現在日本ではCOPDでありながら診断・治療されていない方が650万人以上いると推測されており、世界的にもWHOにより2030年までにCOPDが世界の死因第三位までになるであろうと予測されています。このような現状のなかCOPDが社会的に認知されていないことが問題視されており、まずは一般のかたがたにCOPDを知ってもらおうという目的で2002年に「Word COPD Day」が提唱されました。
「けやき内科」では診断に不可欠な「呼吸機能検査」はもちろん、また「COPD」の病状判断に有用な「マルチスライスCT」による「肺気腫解析」も実施しています。「COPD」に「気管支喘息」が合併した「ACO(Asthma-COPD Overlap: 喘息COPDオーバーラップ)」の診断に有用な「呼気中NO測定」や、COPDに伴う呼吸不全の判断に役立つ「動脈血液ガス分析」も実施しております。「World COPD Day」を機会に「もしかしたら自分も・・・」と思われる方は受診されることをおすすめいたします。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
2023年11月14日
今日は「World Diabetes Day (世界糖尿病デー)」です。
「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます。
今日11月14日は「World Diabetes Day (世界糖尿病デー)」です。
IDF(International Diabetes Federation: 国際糖尿病連合)によると現在の世界の糖尿病人口は5億3700万人、このまま増え続ければ2045年には7億8300万人に達すると試算されています。
「世界糖尿病デー」は2006年に国連でIDFからの「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が採択されさだめられました。糖尿病の脅威に対して「糖尿病との闘いのために団結しよう(Unite for Diabetes)」をキャッチフレーズに、「ブルーサークル」をシンボルマークとして全国で糖尿病抑制にむけたキャンペーンが展開されます。今年も各地の名所の「ブルーライトアップ」を中心に「糖尿病デー」にちなんだイベントが開催される予定です。
糖尿病は初期には症状がないことがほとんどであり、発症にきづかないまま進行している事も珍しくありません。糖尿病を早期発見するためには、健康診断を積極的にうけることが一番です。現在各地方自治体が実施している「特定健康診査」においても糖尿病かどうかを判断する検査項目がふくまれており、積極的にうけられることをおすすめいたします。「けやき内科」も委託医療機関として実施可能(予約制)ですので、ご希望の方は是非お申し出下さい。
また「けやき内科」では糖尿病の病状判断に有用な「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の測定に、採血後すぐに結果がでる「DCAバンテージ」を導入しておりますので、受診当日に結果を確認して治療方針を相談することが可能です。「採血の結果はまた次回、といつも言われてるけど大丈夫かな?」とご不安な方は、ぜひ一度ご来院ください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
今日11月14日は「World Diabetes Day (世界糖尿病デー)」です。
IDF(International Diabetes Federation: 国際糖尿病連合)によると現在の世界の糖尿病人口は5億3700万人、このまま増え続ければ2045年には7億8300万人に達すると試算されています。
「世界糖尿病デー」は2006年に国連でIDFからの「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が採択されさだめられました。糖尿病の脅威に対して「糖尿病との闘いのために団結しよう(Unite for Diabetes)」をキャッチフレーズに、「ブルーサークル」をシンボルマークとして全国で糖尿病抑制にむけたキャンペーンが展開されます。今年も各地の名所の「ブルーライトアップ」を中心に「糖尿病デー」にちなんだイベントが開催される予定です。
糖尿病は初期には症状がないことがほとんどであり、発症にきづかないまま進行している事も珍しくありません。糖尿病を早期発見するためには、健康診断を積極的にうけることが一番です。現在各地方自治体が実施している「特定健康診査」においても糖尿病かどうかを判断する検査項目がふくまれており、積極的にうけられることをおすすめいたします。「けやき内科」も委託医療機関として実施可能(予約制)ですので、ご希望の方は是非お申し出下さい。
また「けやき内科」では糖尿病の病状判断に有用な「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の測定に、採血後すぐに結果がでる「DCAバンテージ」を導入しておりますので、受診当日に結果を確認して治療方針を相談することが可能です。「採血の結果はまた次回、といつも言われてるけど大丈夫かな?」とご不安な方は、ぜひ一度ご来院ください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。