2025年03月28日

Q「瘦せ型でも脂質異常症になることは・・・」

教えてドクター2.jpgQ) 健康診断で脂質異常症の可能性を指摘されました。瘦せ型でも脂質異常症になることはあるのですか。

A) 必ずしも肥満体型の方しか脂質異常症にならないわけではありません。脂質異常症のうち「家族性コレステロール血症」は遺伝性疾患であり、およそ300人に1人ほどの頻度でみられます。特に肥満でなくとも若い頃から動脈硬化の原因となるLDLコレステロールが高値となり、若い年代から心筋梗塞を中心とした動脈硬化性疾患をおこすのが特徴です。遺伝性であることから血縁者も同様にコレステロールが高く、心筋梗塞や狭心症等の心臓病を発症する人が多くみられます。本来LDLコレステロールは肝臓で大部分処理されるのですが、この処理能力が遺伝的に低いため引き起こされる病気なのです。
 また遺伝でない場合でも極端な偏食があったりすると肥満でなくとも脂質異常症になる場合があります。例えば「糖質制限ダイエット」を行なっていてカロリー摂取を動物性タンパクのみに頼っている場合、結果的に飽和脂肪酸の過剰摂取に繋がり、LDLコレステロールが上昇することがあります。
 脂質異常症は心筋梗塞などの命に関わる疾患に繋がります。「痩せているし症状がないから大丈夫」とは考えず、病院を受診し、適切な治療をうけることをお勧めします。


(2025年3月28日 近郊通し版「教えて!ドクター Q&A」掲載)


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2025年03月24日

今日は「World TB Day(世界結核デー)」です。

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「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます。

今日は「World TB Day (世界結核デー)」です。みなさんご存じでしたか?
結核菌は人から人に感染する「肺結核」の原因となる菌ですが、今からおよそ130年前の1882年3月24日にドイツのロベルト・コッホ博士によって発見されました。世界保健機構(WHO)は1997年に3月24日を「World TB Day (世界結核デー)」と定め、以来毎年世界各国で結核撲滅に向けて様々なイベントが開催されています。

「結核」は過去の病気と思われがちですが、決してそうではありません。2023年の全世界における結核感染者数は実に1,080万人、残念なことにうち125万人が亡くなられているとのこと。「けやき内科」のある名古屋市で令和4年に新たに活動性結核患者として登録された人は283人で、70才以上の高齢者が65.7%を占めており、ご高齢の方は特に注意が必要と言えるでしょう。日本全体では令和4年の新規結核患者数は約10,235人、人口十万人対罹患率は8.2と前年に比べ減少しWHOの基準では昨年に引き続き「低蔓延国」となりますが、他の先進国の水準に比べると未だ高いと言わざるを得ません。
「肺結核」の症状は「咳」「痰」「発熱」といったもので、症状だけでは単なる「風邪」と大差ありません。ただし風邪のように数日で症状がおちついたりする事はなく、何週間も症状が続いて体重が減ってきたり寝汗をかいたりする場合もあります。またその一方でほとんど症状がなく健康診断の胸部レントゲン写真でみつかる場合もあります。
結核の一番の問題は「人から人に感染する」ことで、一人発症すると家族はもちろん学校や職場で知らない間に結核感染者が増えてしまうのが特徴です。「もしかしたら」と思ったら早めに病院を受診して検査を受けるようにしましょう。

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。




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2025年03月20日

ポトス春の増刊号で「けやき内科」をご紹介いただきました。

ポトス2025春blog.jpg「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます。
本日発行の「ポトス春の増刊号」で「けやき内科」をご紹介いただきました。

けやき内科ではより高精細なマルチスライスCTによってCT撮影時間は以前より短くなり、患者様の負担もより少なくなりました。画像の読影にあたっては放射線科専門医によるインターネットを介しての遠隔読影を依頼し、的確な画像診断が実施できるように配慮しています。
「気管支喘息」については「呼吸機能検査」「呼気NO測定」「総合呼吸抵抗測定装置Mostgraph」を使用し、より的確な診断や詳細な病状判断を実施しております。また治療導入後も定期的な検査実施はもちろんですが「ピークフローメーター」の推移による病状経過判断もふくめ適切な治療選択に取り組んでいます。マルチスライスCTを用いた専用ソフトウェアでの「肺気腫解析」により、呼吸機能検査と合わせて「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の早期診断・治療にもつとめています。
またけやき内科を運営する医療法人CRASでは、日進市竹の山に「住宅型有料老人ホームVITA」を昨年1月にオープンいたしました。現在も入居者様募集中です!スタッフ一同、お問い合わせをお待ちしております。

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。


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2025年03月15日

「ショッパー」でご紹介いただきました。

ショッパー2025春.jpg


「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日発行の「ショッパー」で「けやき内科」をご紹介いただきました。
新年度を迎えるにあたって、入学や転勤で転居される方が多いかと思います。この時期は転居に伴って、他院から「けやき内科」へ転院される方も多いのです。そのような場合、これまでの診療内容がわかる「紹介状(診療情報提供書)」を持参いただけると助かります。「紹介状」がない場合は「くすり手帳」や「血圧手帳」「喘息日誌」「糖尿病手帳」あるいは「検査結果」など、診療情報がわかるものであればなんでもかまいません。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
 またこの時期に健康診断を希望される方も大変多くなります。「けやき内科」では原則診断書の即日発行をおこなっております。(検査項目により一部日数がかかる場合はあります。)ご希望のかたは診療時間内にお電話にてご予約ください。

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。


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2025年03月14日

今日は「World Sleep Day (世界睡眠の日)」です。

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「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます。
今日は「World Sleep Day (世界睡眠の日)」です。みなさんご存知でしたか?

この「World Sleep Day」は「World Association of Sleep Medicine(世界睡眠医学協会)」がさだめたもので、世界規模で睡眠における問題をとりあげ、睡眠に関するさまざまな社会的問題にはたらきかけようというものです。
今年のスローガンは「Make Sleep Health Priority (睡眠による健康を優先しましょう)」です。「睡眠」を障害する代表的な疾患に「睡眠時無呼吸症候群」があります。もし家族から「いびきをかいている」あるいは「呼吸がとまっている」と言われたことがあるかたは要注意です。「睡眠」によって維持できる「安眠」は「睡眠時間」「睡眠の継続性」「睡眠の深さ」によるといわれています。「安眠」ができていないと日中の活動性に影響がおよぶ可能性があり、「睡眠時無呼吸」は「交通事故」の確率をあげることで有名です。また「睡眠時無呼吸症候群」の存在は「脳梗塞」や「心筋梗塞」などの発症リスクになるとも言われています。「健康」を維持するためには「睡眠」が重要な要素であり、食事や運動といった生活習慣同様に不可欠なものといってよいでしょう。

「けやき内科」では「睡眠時無呼吸症候群」の診断のために必要な検査器である「アプノモニター」をそなえております。また治療適応のある方には「在宅持続陽圧呼吸(CPAP)療法」を導入・管理おこなっております。「睡眠中のいびき」「日中のねむたさ」など「睡眠時無呼吸」と考えられる症状のあるかたは一度検査をうけることをおすすめいたします。お気軽に「けやき内科」までお問い合わせください。

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。


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