2011年01月23日

喘息フォーラムに参加してまいりました

喘息フォーラム.jpg「けやき内科」のブログをごらんいただきありがとうございます。院長の加藤景介です。

週末に名古屋で開催されました「喘息フォーラム」に参加してまいりました。今回は日常診療で経験するような「慢性咳の鑑別」から、喘息の治療薬の有効性と喘息患者さんの遺伝子の関係など、非常にはばひろい内容の講演をおききすることができました。

現在けやき内科には非常にたくさんの喘息患者さんが通院されておられます。寒くなりだした秋頃から徐々に受診されるかたがふえてきていたのですが、年末ぐらいからカゼやインフルエンザなどウイルス感染症の増加にともないさらに増えてまいりました。
もともと喘息治療をうけていたかたが「一時よかったけどまた調子悪くなってきたから」とおみえになる場合もみえますが、多くのかたは「カゼをひいてからいっこうに咳がとまらない」「夜に咳きこんでおきてしまう」などの症状で受診されます。もちろん症状のみで喘息かどうか判断できるわけではありませんので、マイコプラズマなどの感染症やCOPDなど他の呼吸器疾患あるいは副鼻腔炎など、さまざまな病気の鑑別のため聴診だけではなく患者さんの症状の経緯にあわせてレントゲンや肺機能検査・血液検査などもおこないます。喘息は治療期間が何年にもわたることもあり、最初の段階でしっかりと検査をして治療計画をきちんとたてることが早期の病状改善につながると考えています。
今回の講演でふれられた遺伝子解析などはまだ一般の病院では実施されていませんが、医学の進歩にともないいずれ喘息治療の現場で実用されることと思います。

「喘息専門医」をさがして遠方からけやき内科に来院される場合もおおく、それだけ社会に期待されている役割も大きいのだと感じています。これからも「よりよい医療」が提供できますよう頑張っていきたいと思います。
今後とも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。



posted by けやき内科 at 06:59| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする