けやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
名古屋で開催されました「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」のセミナーに参加してまいりました。今回は「COPD」と「生活習慣病」に焦点をあて、大学の呼吸器内科教授のご講演のあとに参加者でディスカッションがおこなわれました。
「COPD」は「喫煙」という生活習慣からおきる「生活習慣病」のひとつといってよいと思われますが、「かたよった食生活」や「運動不足」といった生活習慣が関与する「高血圧」「高コレステロール血症」「糖尿病」と合併しているかたが多いともいわれています。統計学的なデータからは日本全国に500万人以上のCOPD患者がいると推定されていますが、厚生労働省の調査ではいまだ40%程度しか診断されず多くのCOPD患者が未診断・未治療となっていると考えられています。最近、和田アキ子さんが「COPD広報大使」に任命されテレビでも「COPD」についてお話されるようになったためか認知度はかなりあがったように思いますが、「COPD」という病気が初期のうちはあまり症状がでないこともあって自分がCOPDということに気づかない方もたくさんおみえです。また「COPD」の診断には「肺機能検査」がかかせませんが、医療者側の問題として肺機能検査がなかなか実施されないことも問題点とされています。
今回の講演・ディスカッションでは、特にCOPDの予防・治療としての「禁煙」や、みおとされている患者様をいかにきちんと診断して治療をおこなうかといったことを中心に活発な議論がおこなわれました。
「けやき内科」では保険適用での「禁煙外来」をおこない、「肺機能検査」はもちろんですがマルチスライスCTによる「肺気腫解析」もおこない積極的に「COPDの早期診断・早期治療」に取り組んでいます。ご心配な方はお気軽に「けやき内科」にご来院ください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。