
A) 一番大事なのはご自身の「禁煙の意志がかたいかどうか」ですが、禁煙できるように環境を整備することも大切です。タバコ・灰皿・ライターなど、喫煙に関するものは全て廃棄していますか?職場の喫煙所にいかないようにしていますか?家族や同僚のかたに「禁煙宣言」をしていますか?飲み会が多いとのことですが、アルコール摂取で判断力はおちる事がありますので飲酒をひかえる事も必要かもしれませんね。
このような工夫をしても精神的なストレスやいらつきのために再度喫煙してしまうようなら「ニコチン依存症」の可能性があります。現在一定の基準をみたしていれば保険適用で「禁煙治療」をうけることができますので、一度「禁煙外来」の受診をおすすめします。ただし「禁煙治療をうければ自然に禁煙できる」わけではありません。ご自身の禁煙の意志が最も重要であり、あくまで「補助的なもの」とお考えください。
(2012年6月12日中日新聞なごや東版朝刊「教えて!ドクター Q&A」掲載)