
A) 気管支拡張症というのは、何らかの原因によって一部の気管支が拡張性変化をきたす疾患です。先天性に気管支粘膜の異常からおきる場合もありますが、後天性に肺炎や結核、塵肺などの病気からおきる場合もあります。拡張した気管支は元に戻らず病原体の感染をおこしやすくなるため、咳・痰などがながびき血痰や呼吸困難をきたす場合もあります。治療は病状により様々ですが、抗生物質の投与や去痰剤を投与する事もあれば、血痰をくりかえす方には手術をおこなう場合もあります。非結核性抗酸菌症を合併している場合もあり長期間抗菌剤の内服が必要となる事もあります。また完治は困難なため重症になると酸素吸入(在宅酸素療法)が必要になる事もあります。呼吸器専門医を受診して相談することをおすすめします。
(2012年10月4日ショッパー北エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)