Q) 今年はマイコプラズマ肺炎が流行しているとニュースで見ました。どのような症状が出ればマイコプラズマ肺炎を疑えばいいでしょうか。(尾張旭市、40歳)
A) マイコプラズマは市中肺炎の起因菌の中では頻度が高い菌の一つであり、飛沫感染で人から人に感染する事から学校など集団生活を送る施設内で流行する事があります。初期症状はいわゆる「かぜ」と大差はありませんが、通常の「かぜ薬」では効果がなく「熱がなかなかさがらない」「かわいた咳がひどくなってきた」といった経過ですと「マイコプラズマ」の感染を疑います。また家族や学校で同様の症状の人がいた場合も疑ったほうがよいでしょう。
昨年もマイコプラズマの流行が報道されていましたが、今年はそれをうわまわる症例報告数のようですね。感染症研究所の発表によると報告の8割が14歳以下とのことですので、お子さまがみえるご家庭では特に注意されたほうがよいと思われます。「もしかしたら」と思ったら早めの受診をおすすめします。
(2012年12月13日ショッパー東エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)