
A) 確かにお年をとられると体力が落ちてきて「息切れ」を感じやすくなりますが、一般に「息切れ」という症状は「酸素不足」によって引き起こされるものです。酸素はまず「肺」の働きである呼吸により大気から肺の中に吸い込まれ、肺胞で血液中にとりこまれた後に「赤血球」のヘモグロビンと結合します。その後「心臓」のポンプ作用によって血流にのり全身の組織に運ばれます。したがってこの仕組みの中でどこかに問題が起きれば「息切れ」の症状がおきます。例えば鉄不足などの原因で「貧血」がおきれば「赤血球」が減るので息切れの原因となります。「肺気腫」「肺線維症」などの「肺」の病気、「心不全」などの「心臓」の病気でも息切れは起き得ます。治療で良くなるかは息切れの原因によると思います。一度病院を受診される事をお勧めいたします。
(2014年6月5日ショッパー北エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)