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名古屋市から「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」いわゆる「溶レン菌感染症」が急増しているという発表がなされました。上のグラフは名古屋市より公表された感染症発症動向調査からの転載ですが、名古屋市における5月の患者報告数は4月の二倍以上、週あたりでは過去4年間のうちもっとも多い患者報告数となっています。
「溶レン菌感染症」の主な症状は「発熱」「のどの痛み」「倦怠感」といったもので、通常の「風邪」となんら大差はありません。しかしながら通常の風邪とは異なり、少なくとも10日間の抗生物質(ペニシリン系が第一選択)による治療が必要とされており、急性糸球体腎炎などの合併症にも注意が必要とされています。確定診断には培養検査や抗原検査により菌の存在を確認することが重要です。
予防にはこまめな「手洗い」「うがい」が推奨されています。また流行拡大をおさえるため「もしかして」と思った時には早めに病院を受診して検査をうけることをおすすめいたします!
みんなで注意して感染拡大をおこさないように気をつけていきましょう。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!