
A) 「肺癌」の発症にもっとも関連性が高いのは、なんと言っても「喫煙」です。もしご自身が喫煙されているのであれば、一刻もはやく禁煙することをお勧めします。また「間接喫煙」が肺癌の発症に関与していることも報告されており、夫が喫煙者だった場合、妻の肺癌発症リスクが高まるといわれています。ご家族で喫煙者がみえるのであれば、禁煙していただくとよいでしょう。
また肺には痛みを感じる神経がないこともあり、なんらかの症状を自覚した時には既に進行している事も少なくありません。従って無症状であるうちに検診を受ける事が早期発見につながります。特に「50歳以上で喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上」もしくは「40歳以上で6ヵ月以内に血痰があった人」はハイリスクとされ、肺癌検診でも胸部レントゲンにくわえて喀痰細胞診検査の併用が推奨されています。肺癌検診を積極的に受けることをお勧めします。
(2014年8月6日中日新聞市民北版朝刊「教えて!ドクター Q&A」掲載)