
A) 耳鼻科の担当領域は「上気道」に限られます。「上気道」は口から声帯にいたるまでの「鼻腔」「咽頭」「喉頭」をさし、従って「風邪」であれば耳鼻科で問題無いことになります。一方呼吸器内科は「上気道」より先の「気管」「気管支」「肺」といった「下気道」も担当しますので「気管支炎」「肺炎」は呼吸器内科の担当領域です。かといって症状のみで一般の方が「上気道」なのか「下気道」なのか判断するのは困難です。簡単に言うと「症状がながく続く」あるいは「症状がひどい」場合は「下気道」の問題であることのほうが多いのですが、必ずしもそうとは限りません。今回のように耳鼻科を受診されても改善なければ、呼吸器内科を受診されることをお勧めいたします。
(2014年10月9日ショッパー東エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)