2015年06月19日

MERS(中東呼吸器症候群)が疑われる方への対応について

MERSポスター愛知県医師会.jpg「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

現在「MERS(中東呼吸器症候群)」が韓国で感染拡大し、残念なことに毎日のようにお亡くなりになられた方の人数が報道されています。6月19日現在、日本国内で感染者は報告されておりませんが、新型インフルエンザと同様に日本国内に感染者がでる可能性は十分あると考えられています。
「MERS(中東呼吸器症候群)」はヒトコブラクダが保有していたMERSコロナウイルスの感染症であり、中東地域で流行がみられていましたが、人から人への感染でひろがっていく事が問題視されており韓国でも人-人感染で感染拡大がおきていることはご存知のことと思います。通常感染2日〜2週間の潜伏期間ののちに発熱や咳といった風邪と同様の症状ではじまり、軽症で完治する方もみえますが、肺炎をおこして重篤な呼吸不全をおこして死に至る場合もあることが知られています。

報道によると韓国では病院において感染が一気にひろがったとされています。同様のことは日本でもおきる可能性があり、現在厚生労働省は「MERSが疑われる方は直接病院を受診せず、まずは保健所に電話で相談するよう」呼びかけています。「もしかしたらMERS?」と思われた場合、不安は非常に大きいものと思いますが感染拡大を防ぐため「すぐに病院を受診しない」ようよろしくお願い致します。(保健所の指示によりまずは本当にMERSかどうかの検査をうけることとなります。治療は指定の医療機関でうけることとなりますのでご安心ください。)

現在中東地域や韓国から帰国されて2週間以内に「発熱」「咳」などの症状がみられた方は「MERS」感染の可能性は否定できないとされています。まずは居住地域のもよりの保健所にご連絡いただきますようよろしくお願い致します。

これからもけやき内科をよろしくお願い致します。

posted by けやき内科 at 06:00| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする