けやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
名古屋で開催されました「抗菌化学療法」の研究会に参加してまいりました。「抗菌化学療法」というのは「肺炎」「結核」などの感染症にたいしておこなう「抗菌剤」を中心とした治療をさし、今回はこれからシーズンにはいる「インフルエンザ」と、最近患者数の増加により注目をあびている「非結核性抗酸菌症」について、それぞれの分野の研究では第一人者の先生のご講演を拝聴いたしました。
「インフルエンザ」は「インフルエンザウイルス」による急性感染症の一つですが、以前に比べて「抗インフルエンザ薬」の選択肢がふえ、患者様の基礎疾患や年齢に応じてより効果の期待できる薬剤を選択することが可能となりました。一方より治療効果をあげるための「抗インフルエンザ薬」に併用する補助的な治療も現在注目されており、今回の講演ではその観点からも様々なデータを提示いただき大変勉強になりました。
「非結核性抗酸菌症」は一般にはあまり知られていない疾患かもしれませんが、「非結核性抗酸菌」による慢性的な経過をたどる事が多い呼吸器感染症の一つで、難治性である事も多いことから治療法の開発研究が取り組まれています。今回の講演では疫学から最新の治療データまで詳細にご講演いただき、大変勉強になりました。
今回の研究会に参加して得られた知見を、早速これからの診療にいかしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。