Q) 友人の子ども(5歳)が小児喘息になり、空気清浄機を買ったそうです。我が子(4歳)は今のところ喘息ではありませんが、購入するなど対策はすべきでしょうか。(小牧市 38才)
A) 「小児喘息」発症にかかわる因子に、いくつかの環境的要因があるとは言われています。代表的なものをあげると、まず「親の喫煙」があげられます。これまでのデータから非喫煙者の家庭よりも喫煙者の家庭のほうが「小児喘息」の発症率が高いことが知られています。次に「屋内でのペットの飼育」があげられます。犬や猫、ウサギやモルモットなどのペットの毛やふけが屋内環境に存在することにより、それらがアレルゲンとなってアレルギー反応をおこし喘息発症に関わると言われています。他に布団・じゅうたん・ソファなどに存在するカビやダニも発症に関与するといわれています。「空気清浄機」についてですが、確かに喘息のお子さんの環境整備には有用とは思われますが、喘息発症リスクの低減にどの程度有用かはなんとも言えません。
(2016年4月28日ショッパー春日井・小牧エリア版「教えて!ドクター Q&A」掲載)