けやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
週末を利用して「第3回 アレルギー講習会」に参加してまいりました。この講習会は「日本アレルギー学会」が開催する全国的規模の講習会で、内科・小児科・耳鼻科・眼科・皮膚科などの従来の診療科の枠をこえて「アレルギー」の診療・研究に携わる多くの医師が日本全国から参加します。診療の都合上1日のみの参加でしたが、喘息や花粉症をテーマとした講演やセミナーに参加し、有意義な1日を過ごすことができました。
私が呼吸・アレルギーを専門としているため、現在けやき内科には大変多くの「気管支喘息」の患者様が通院しておみえです。一般にきちんと病状にみあった治療をすれば「気管支喘息」の患者様の8割以上は症状なくコントロールすることが可能と言われています。しかしながら裏を返せばなかなか症状がなくならない方がある程度の割合で存在する事も事実であり、一部のかたは治療に抵抗性をしめす「難治性喘息」と判断されます。今回の講習会では「難治性喘息」をテーマとした講演を聴講しましたが、「病状が良くならないから」という理由で治療をどんどん強化していくのではなく、その患者様の病状のよくならない要因となっている背景などをしっかりと把握した上で「なぜ難治性なのか」ということをよく考え、それぞれの状況に応じた治療計画をたてていくことが重要であるとあらためて感じました。他にも「アレルギー性鼻炎」や「アレルギー性結膜炎」について、それぞれ耳鼻科・眼科領域では全国的に有名な先生の講演を拝聴し、これからの花粉症シーズンにむけて大変勉強になりました。また気管支鏡をもちいた最新の喘息治療のセミナーなどにも参加し大変多くの最新の知見を得ることができました。
地域における「アレルギー専門医」としての役割を担うため、今後も努力していきたいと思います。
これからも「けやき内科」をよろしくお願い致します。