
A) 今年はインフルエンザワクチンの生産がおくれてしまい、予防接種を受けたくても受けられなかった方がいつもより多いようです。ワクチン以外の予防法は、インフルエンザは感染した人のくしゃみなどによって口から放出される水分(飛沫)によってうつる「飛沫感染」ですので、まず流行期にはいったらできる限り人ごみには出かけないようにすること。人ごみで気づかないうちに飛沫を吸い込んでしまう可能性があります。次に外出から帰宅したらまず手を洗うこと。手に付着した飛沫を洗い流すことは感染予防に有効です。また室内の環境は乾燥しないように心がけること。乾燥は口や鼻の粘膜を感染しやすい状況にしてしまいます。もしインフルエンザにかかったかなと思ったら、早めに病院を受診して治療を受けることが第一ですが、他の人にうつさないようマスクをしたりできる限り外出をひかえるよう心がけるのも大事ですね。
(2017年12月20日 中日新聞なごや東版「教えて!ドクター Q&A」掲載)