2018年06月25日

「第67回 日本アレルギー学会学術大会」に参加してまいりました。

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けやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

幕張で開催されました「第67回 日本アレルギー学会学術大会」に参加してまいりました。
この学会は「アレルギー」という枠組みのため、内科・小児科・耳鼻科・皮膚科などさまざまな診療科の医師が参加します。私自身は診療の都合上一日のみの参加となりましたが、非常に多くの人でにぎわい大変活気がありました。
今回の学会では「気管支喘息」や呼吸器疾患の診断にかかせない「呼吸機能検査」のシンポジウムに参加いたしました。また学会のためイギリスより来日された、吸入療法の世界的権威であるOmar Usmani 先生とのミーティングに参加する機会もいただきました。Usmani先生とのミーティングは非常に印象深く、先生のご講演では「気管支喘息」の吸入療法における考え方や最新の知見をお伺いする事ができ、講演後の参加した医師との討議も活発に行われ非常に有意義な時間を過ごす事ができました。
「気管支喘息」の治療薬は「吸入ステロイド薬」を主とする吸入薬が中心となりますが、現在薬効成分・容量として何種類もあるばかりか、その吸入薬のデバイス・吸入方法も様々で、選択肢が増えているといういい面もありますが、臨床の現場において混乱の原因となっている側面もあります。我々専門医は患者様の病状などから最も適した薬剤を選択しなければいけないことはもちろんですが、その薬剤の適切な使用法も患者様に伝えていかなければ意味がありません。現在診療の現場では吸入薬の正しい使用法を患者様にお伝えする「吸入指導」の重要性が注目されており、けやき内科でも調剤薬局と連携しての吸入指導システムの構築に取り組んでいます。
今回ミーティング後に個人的にイギリスにおけるUsmani先生の気管支喘息診療の実情をお伺いする時間もいただき、先生の気管支喘息診療に対する熱意が直に伝わってきて大変感銘をうけました。なかでも先生の「新薬の開発にかけるお金があったら、吸入指導のシステムづくりにもっと投資をすべきだ。」というお言葉が印象的で大きな刺激となりました。(また私のつたない英語にもかかわらず、快く記念写真の撮影にも応じてくださいました。)
今回の学会参加で得られたものを早速今後の診療にいかし、よりよい医療サービスが提供できますよう、これからも積極的にとりくんでいきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

posted by けやき内科 at 06:00| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする