2019年04月01日
「気管支喘息」の講演会に参加してまいりました。
けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
週末を利用して東京で開催されました「気管支喘息」の講演会に参加してまいりました。
今回の講演会は日本全国から気管支喘息の診療を専門的に行っている医師が多数参加しました。講演をされたのはいずれも大学病院で気管支喘息の診療・研究をやられている全国的にご高名な先生達ばかりで、実臨床におけるデータから基礎実験的な最先端なお話まで詳細にお伺いし大変勉強になりました。
けやき内科にも気管支喘息で通院されている患者様はたくさんおみえになりますが、喘息は残念なことに現在の医学では治せない病気であるのに対し、患者様の中には症状が良くなれば治ったと判断してしまい治療をやめてしまう方が一部存在することは事実です。昨年発行された喘息のガイドラインにも喘息の治療の短期的目標として「症状を改善する」ことに加え「炎症をコントロールする」ことも明記されており、喘息は症状が良くなっても気管支の「炎症」が残っていることはすでにわかっている事から、専門に診療する立場の医師としては「炎症」の状況を正確に把握して治療計画をたてる必要があります。現在その「炎症」の判断に役立つ検査として「FeNO測定」と「気道抵抗測定(モストグラフ)」が挙げられますが、今回の講演会でも実際の臨床でいかに喘息を管理すべきか、「FeNO」の結果をいかに診療に役立てるか、等について詳細にお伺いしました。また重症喘息における最先端医療である抗体製剤についての総括的なお話もお伺いすることができ、大変勉強になりました。どの講演も専門医として役立つお話ばかりであり、今回の講演会で得られたものを、地域において気管支喘息診療を専門的に実践する立場として、早速これからの診療に役立てていきたいと思います。
今後ともけやき内科をよろしくお願いいたします。