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本日夕方に放送された中京テレビの情報番組「キャッチ!」にて、けやき内科の加藤景介院長が電話取材を受け呼吸器専門医としてコメントさせていただきました!
雨の多いこの季節、靴・カバンや衣類などに「防水スプレー」をかけて使用される方も多いようです。しかしながら「防水スプレー」に撥水性を持たせるための成分として含まれる「フッ素樹脂」や溶剤として使用されている「1.1.1-トリクロロエタン」は、吸引する事で「肺障害」を起こすことが知られています。
特に閉め切った屋内で使用したり、着衣した状態で衣類に噴霧したりすると、大量に吸引することにより命に関わるような重篤な肺障害を起こす可能性があります。使用後に「乾いた咳」が出たり「息苦しさ」を自覚されたら要注意です。早めの病院受診をお勧めいたします。
今回の「キャッチ!」でも紹介されていましたが、1990年代のスキーブーム時には防水スプレーの事故報告が非常に多かったようですが、その後減少していたとの事。しかしながら近年手軽に使用する方が増えてきたためか、事故件数が上昇傾向との事です。スプレーの使用法に「閉め切った屋内では使用しないこと」と明記されているものの、読んでいない方が多いのではないかとの事でした。
「防水スプレー」は正しく使えば便利なものであることは間違いありません。ただ使用法を誤ってしまうと健康被害を起こしてしまいますのでご注意ください!
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!