
けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
けやき内科が参加いたしました臨床研究の結果が、「Allergology International」に論文掲載されました。(現時点ではArticle in Pressの状況ですが、Web上で全文を閲覧いただくことが可能です。)著者は東京の複十字病院院長の大田健先生です。今回の研究は「気管支喘息」に「アレルギー性鼻炎」を合併した患者様を対象にし、一年間の追跡調査を行なって気管支喘息の増悪の要因となる因子をQOLの評価を含めて解析したものです。日本全国で気管支喘息の診療を専門的に行っている複数の医療機関で実施され、けやき内科も一専門施設として参加し多くの患者様にご協力いただきました。
アレルギー性鼻炎は気管支喘息の患者様に合併することが多く、けやき内科でも喘息治療と合わせて治療を受けてみえる患者様はたくさんおみえです。鼻炎症状のコントロールが不十分だと喘息のコントロールが十分できないという事は日常診療でよく経験する事ですが、今回の臨床研究からもひどい鼻炎症状は気管支喘息の増悪の一因となることが確認できました。適切な鼻炎治療は喘息の治療管理において重要と考えられ、このような医学的な根拠に基づいた診療が重要であるとあらためて実感いたしました。
また医学の発展にはこのような臨床研究が欠かせないものでありますが、なによりも研究への参加にご同意いただいた患者様あってのものであることは間違いありません。今回の研究にご参加いただいた患者様にこの場をかりて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
今後も医療レベルの向上をめざし、何事にも積極的にとりくんでいきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願い申しあげます。