けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
今回けやき内科のある名古屋市名東区の複数の調剤薬局を対象としたWebセミナー「Asthma Live Seminar」にて講演させていただく機会をいただきました。現在けやき内科には1,500名以上の気管支喘息の患者様に通院いただいておりますが、定期通院される慢性疾患の中では比較的若い年齢層の方が他疾患より多いこともあって、比較的広い範囲の地域から来院いただいています。そういった患者様は処方薬は自宅に近い薬局で受け取られる場合もあることから、薬剤に関する問い合わせを比較的遠方からいただく場合もあります。
気管支喘息の治療薬という観点からいうと、現在治療の中心となる「吸入薬」の種類がかなり増えており選択肢の幅が広がったということはメリットでもあるのですが、その分薬剤の差や特徴を把握していかに使い分けるかという点においてわかりにくくなっているというデメリットもあります。飲むだけの内服薬とは異なり、吸入薬は吸い方の手順や用法を間違えたりすると期待した効果が全く得られない場合もあることから、けやき内科では「吸入指導依頼書」を用いて、実際に「吸入指導」をされる薬剤師の先生、調剤薬局との「医薬連携」を行なっています。
今回のセミナーでは、私が処方医としてどのような考え方のもとに吸入薬を使い分けているか、吸入薬を使用する上でどういった点に注意するべきと考えているか、また調剤薬局で「吸入指導」をいただく場合にどのような点にご注意いただきたいか、治療効果を上げるためにいかに連携をとっていくか、など講演させていただきました。お忙しい中、複数の調剤薬局の薬剤師の先生方にご参加いただき、また講演終了後にはご質問も多数いただき大変有意義な時間を過ごすことができました。
こういった会に参加させていただいて薬局の先生方とお話しする機会を持つことは、地域における医療を充実していくために重要なことだと考えております。これからも「医薬連携」についても様々な形で積極的にとりくんでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。