けやき内科のブログをご覧いただきありがとうございます。院長の加藤景介です。
本日開催されましたWeb講演会「COVID-19(新型コロナウイルス)時代の呼吸器診療」に参加いたしました。今回の講演会は名古屋大学医学部附属病院の先生方が企画されたもので、この地域で呼吸器診療をおこなっている呼吸器内科医が100名近く参加し、講演への注目度が高い事が参加人数からもうかがい知れました。
まずは前教授であり現名古屋医療センターの院長であられる長谷川先生より、現在の新型コロナウイルスの流行状況などの疫学的データや、今後のワクチン接種事業の概要などにつきご講演いただきました。けやき内科にもCOPD(慢性閉塞性肺疾患)や気管支喘息などの慢性呼吸器疾患をかかえる患者様に多く通院いただいていますが、最近診察室で患者様からもっとも聞かれる質問がコロナウイルスのワクチンについてです。自分は優先して接種してもらえるのだろうか、ワクチンを接種して副作用は大丈夫だろうか、接種した方がいいのだろうか、など患者様によって質問は様々ですが、担当医としてはできる限り患者様に正確な情報が伝えられるように知識を得ておかねばなりません。その意味で大変役に立つ情報をいくつもご教示いただきました。
進藤先生からは、現在コロナウイルス感染症の治療をおこなってみえる専門医の立場として、診断、薬物治療、呼吸管理、治癒後のマネージメントにいたるまで、非常に多岐にわたる内容でご講演いただき大変勉強になりました。進藤先生は肺炎診療の分野においては国際的に活躍してみえる先生ですが、その講演の内容にはいつも大変重みがあり今回も非常に有用な知見をたくさんご教示いただきました。進藤先生は岡崎の愛知県初のコロナ専門病院の立ち上げにも参画されてみえたとのことですが、Withコロナの時代において進藤先生が名古屋におみえになる事は一つの財産だと感じました。
最後に若原先生より「コロナ禍での喘息・COPD診療」についてご講演いただき、コロナの診療ではなく一般呼吸器診療を主にやっている立場の私としましては、大学病院でどのようなスタンスで診療に取り組んでみえるかを拝聴でき大変勉強になりました。コロナ禍ではこれまでと検査や治療のスタンスが若干異なってくることは間違いなく、これからの診療でも早速参考にさせていただこうと思いました。
これからもけやき内科をよろしくお願い致します。