2021年06月13日

けやき内科での「新型コロナウイルスワクチン」の接種について(第五報)

コロナウイルスワクチンblog.jpg「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

現在「新型コロナワクチン」の接種の予約再開に向け準備をしております。
現在の予定では今週中には再開する見込みです。詳細は当ブログか、けやき内科のホームページ、厚生労働省の「コロナワクチンナビ」に掲載いたしますので、もうしばらくお待ちください。

先日、大手新聞社の記者の方から「コロナワクチンをダブルブッキングした人が、そちらの予約をキャンセルしようとしたらキャンセル料を請求されたと聞いた。国の事業として行なっているワクチン接種に対してキャンセル料を請求するのはおかしいのではないか。どういうつもりなのか取材させてほしい。」と突然申し入れがありました。

けやき内科では、以前ニュースでも報道されましたように、予約手続きは電話やネットではなく全て対面で行なっております。
その一番の目的は、ワクチン接種当日にできる限り多くの方にスムーズに接種ができるようにするためです。
ワクチンの接種のために一番大事な「予診票」がありますが、ご高齢の方はご自身でなかなか全ての項目を記載できない場合があります。
そもそもけやき内科で予約を希望される方は、スマホでの予約ができない(スマホを持っていない、あるいは使用方法がわからない)といった方も多く、そのような方の中には紙面の記載もなかなかできないと言った方もたくさんおられるのです。
集団接種会場では、予診票の内容を確認したりする担当者や、問診を担当する医師もおりますため、当日に記載が不十分であったとしても人員配置により対応できるものと考えられます。しかしながらけやき内科のように医師が私一人でスタッフの数も限られている診療所ではそのようなわけにはいきません。
したがって、けやき内科では「予防接種に必要な書類」を予約申し込みの時点で全て持ってきていただき、スタッフが必要な書類の作成をお手伝いし、場合によっては薬手帳などから現在の治療内容を確認させていただいたり、主治医の医師に予防接種当日までの確認してきていただく内容をメモしたりと、「接種当日は当日の体温測定のみ」という状況にまで準備させていただいています。
その上で「ワクチン予約はキャンセル不可」という点も記載した「同意書」にサインいただいた上で、予約を取らせていただいておりました。

現実的には、ワクチン接種日に体調を崩されたり、急病で入院されたりする方もお見えになり、これまでに数名の方がキャンセルされました。
このような場合は「不測の事態」であり、予約キャンセルをされた方に責任は全くありませんので、「キャンセル料の請求」はしておりません。
空いてしまった「予約枠」については、「キャンセル待ち登録」をしている方に連絡をしたり、別日の予約の方を繰り上げられたりして、他の方の接種に当てるように対応いたしました。したがって貴重なワクチンを余らせたり廃棄するような事態には幸い陥っておりません。
キャンセルされた方についても、別の日程で接種させていただいたり、「キャンセル待ち登録」をさせていただいて待機していただいたりと、けやき内科としてできる限りワクチン接種希望者の方が早く接種できるように対応しています。

しかしながら、こちらが精一杯やっている中で「こちらとしては納得できない理由」でキャンセルを申し入れされても、なかなか受け入れることはできません。確かに今回該当の方に対して「キャンセル希望であればキャンセル料を請求させていただきますがよろしいですか。」と私が発言したのは事実です。
「キャンセル料」が発生する根拠は、「ワクチンの代金」ではなく、こちらが手間と時間、人員を使って行なっている様々な「準備」に対する手数料です。

世の中には色々な考え方の方がいることは事実です。
「新型コロナウイルスワクチン」の予約についても、複数の医療機関を掛け持ち予約して、一番早い日程になったところのワクチン接種を受けるというやり方をしている方がおられるようです。
先日名古屋市のワクチン担当の方ともお話をしましたが、集団接種会場にも当日会場に来られず連絡もとれないという状況となり、余ったワクチンを会場のスタッフに接種したりして対応されているとおうかがいしました。
ダブルブッキングしたり、当日ドタキャンするような方を、私は非難するつもりはありません。
今回該当の方を個人攻撃するようなつもりもありません。
ただ「けやき内科」の院長である私の考え方とは明らかにあいません。物事に対する考え方としてあいいれないものがあります。
集団接種をドタキャンしたような方にも何らかのペナルティを課してもいいくらいだと、私個人としては考えております。
今後「けやき内科」で予約受付を再開する際にも「キャンセル不可」と記載した同意書にサインをしていただく事に変わりはありません。

新聞社の方からは「キャンセル料金の記載もないのに、キャンセルを希望したら料金を請求するのはおかしいのではないか。」と言われましたが、私自身は「ここまでお膳立てをしたのだからキャンセル不可である事に理解いただきたい」とう気持ちと、「人間なのだから急病でキャンセルはありうる、その場合は仕方がない」という気持ちがあり、これまで「キャンセル不可」という記載にとどめ、キャンセル料金までは明記せずにやってまいりました。
今回、新聞社から取材申し入れがあった後に、該当のキャンセル希望者の方(お一人しかみえませんので特定できております)にも連絡をしましたが「キャンセル料金の請求に現時点で納得がいかない」というお返事でした。

今後「けやき内科」では65歳以上の高齢者の方に加え、接種券の配布に伴って65歳未満の方の予防接種も行なっていく予定ですが、私自身の予防接種の予約に対するスタンスを変更する予定はありません。
私の考え方と異なる考え方の方は、「けやき内科」での予防接種の予約はしないようにお願いいたします。

今後とも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。




posted by けやき内科 at 17:53| 新型コロナウイルス関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする