けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
昨日開催されました「ビレーズトリTVシンポジウム」にて「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」と「喘息COPD合併症(ACO)」について、講演させていただきました。「COPD」は喫煙を主因とする慢性進行性疾患で、現在日本では650万人以上の方が未だ診断されずに潜在していると言われています。自覚症状が出てきたときにはすでにある程度進行している場合もあり、症状が無いか軽いうちに早期診断・早期治療に取り組むことが重要視されています。また「COPD」の方のおよそ3割が「喘息」を合併しているとも考えられており、その診断と治療薬の選択には病気の予後も関連してくることから重要視されています。
その一方で、開業医では呼吸機能検査の実施率も低いことから、呼吸器専門医のいる高次医療機関との病診連携が重要と言われていますが、現在コロナ禍で感染対策をとる上で十分な検査が実施できない場合もあります。今回の講演では、けやき内科での「マルチスライスCT」や「呼吸機能検査」「FeNO測定」などを用いた診断のとりくみと、薬剤選択の考え方などを中心に講演させていただきました。今回の講演が聴講いただいた先生方の多少なりとも参考になりましたら幸いです。
今後ともけやき内科をよろしくお願いいたします。