けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
昨日開催されました「気管支喘息」のWebセミナーに参加いたしました。
今回のセミナーでは私自身が座長として参加させていただき、大阪北野病院の丸毛聡先生に「実地臨床での気管支喘息吸入療法」とのタイトルでご講演いただきました。
丸毛先生は気管支喘息の領域では日本の第一人者の一人であり、呼吸器内科医で知らないものはまずいないと思われるくらいご高名な先生ですが、今回も気管支喘息の治療の主体である「吸入薬」の治療の組み立てを大変わかりやすくご講演いただきました。丸毛先生のご講演は大変理路整然としていて非常に明快でかつ具体的であり、今回のご講演も非常に勉強になりました。
気管支喘息に使用できる吸入薬は何種類もあり、最近は「吸入ステロイド薬」「長時間作用性β刺激薬」「抗コリン薬」の3系統の薬剤を組みあわせた「3剤合剤」も使用できるようになり、以前と比べてかなり臨床的効果が高い薬が使用できるようになったとともに、治療薬の選択肢が増えて様々な病状に対応できるようになってきました。その一方で選択肢が増えたことがかえって混乱の原因となっていることも事実であり、処方医の側には「どのような患者様にどの薬を処方するか」を適正に判断するスキルが求められるようになっています。
今回の丸毛先生のご講演を拝聴して、吸入薬に対する考え方が整理されたとともに大変良い刺激となりました。
今回のセミナーに参加して得られた知見を早速今後の日常診療に活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。