けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
4月12日に開催された「気管支喘息」のWeb講演会に参加いたしました。この講演会は昨年の6月に開催された講演会と同じシリーズで、今回も昨年同様私と半田市の乙川さとうクリニックの佐藤慎二先生とで、私が喘息の診断・病状判断と吸入薬を主体とした治療計画の考え方を中心に、佐藤先生が重症喘息患者を対象に用いられる「生物学的製剤」を中心に講演させていただきました。今回は藤田医科大学の堀口高彦名誉教授を座長にお迎えし、Zoom にて多くの先生方にご聴講いただきました。
気管支喘息は咳や息苦しさといった症状を特徴とする慢性疾患ですが、内科診療をやっている医師であれば必ず診ることがあるといっていいくらい一般的な疾患です。その一方で病状判断や治療選択において、症状のみを基準に治療が行われてしまうと正しい病状判断・治療選択がされず、病状の改善が不十分となってしまうことも珍しくありません。一方適切な治療によって8割以上の方が喘息症状のない状況でコントロール可能とされる一方で、一部の患者様は従来の治療ではなかなかコントロールできず新しく開発された「生物学的製剤」を必要となる事もあります。佐藤先生は大変多くの喘息患者様の診療を行っておられ、重症喘息の治療の経験も豊富で、佐藤先生のご講演は大変勉強になりました。また参加いただいた先生方からご質問もいくつかいただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
これからも地域における気管支喘息の専門的診療を行う医療機関として励んでいきたいと思います。今後ともけやき内科をよろしくお願いいたします。