けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
「COPD (慢性閉塞性肺疾患)」の講演会に参加してまいりました。今回は静岡県立総合病院の白井敏博先生にガイドラインを中心にCOPDの治療についてご講演いただき、私は座長・司会進行を務めさせていただきました。
COPDは主に喫煙を原因とする慢性進行性の呼吸器疾患で、咳や痰、動いた時の息切れなどの症状を特徴としますが、症状を自覚した時にはすでにある程度進行している場合もあることから早期診断・早期治療導入が重要であると考えられています。その一方でCOPDのおよそ40%はアレルギー疾患である「喘息」を合併していると考えられており、その場合は治療薬として気管支拡張薬に加え吸入ステロイド薬が必要と考えられています。また現在COPDに使用できる吸入薬は何種類もありますが、気管支拡張剤である長時間作動性β刺激剤と抗コリン薬、それに吸入ステロイド薬を加えた「トリプル療法」を’うまく行うことで、より効率よく患者様の病状をコントロールできると考えられています。
白井先生はこの領域の第一人者と言っていいほどご高名な先生ですが、今回のご講演ではガイドラインを中心にご自身の経験された症例も交え大変わかりやすくご講演いただきました。今回の講演会で得られた知見を、早速これからの診療に活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。