Q) 今年はインフルエンザが流行っているそうで、例年ならワクチン接種はしないのですが今年はしたほうがいいか迷っています。今からでも接種は間に合いますか?
A) 「したほうがいいか、しなくてもいいか」の二択でいうのであれば、間違いなく「したほうがいい」と思います。確かに今年は「インフルエンザ流行入り」が9月とかなり早く、「インフルエンザ警報」が発令されたのも11月はじめで、12月となった現在も日本全国的に警報レベルの感染者数が報告されています。新型コロナウイルスが流行していた直近3年間はインフルエンザの流行はほぼみられませんでしたが、4年前までは「流行入り」が11月末から12月、「警報レベル」に到達するのがお正月くらいでしたので、今年に関しては異例のスピードで感染拡大が起きていると言って良いでしょう。ここまで早いスピードで感染が広がっている一因としては、コロナが5類になりマスクをしない方が増えたことが挙げられるかもしれません。
インフルエンザワクチンの意義は「自身が感染した際の症状を抑える」「他者への感染、伝播を防ぐ」という二点が挙げられます。また通常ワクチンの効果発現がみられるのに2週間ほど、効果が持続するのが5ヶ月ほどといわれています。今からでも十分意味がありますので、ぜひ接種をしてください。
(2023年12月22日 近郊通し版「教えて!ドクター Q&A」掲載)