Q) ぜんそくの治療のため、ステロイド薬を処方されました。副作用が心配なのですが、大丈夫でしょうか。A) ぜんそく治療に処方されうるステロイド薬は「吸入」と「内服(のみ薬)」の二種類あります。
まずは「吸入」ですが、これは治療の中心となる薬剤であり気管支拡張剤との配合薬が処方される場合も多いです。ステロイド薬は強い抗炎症作用をもつため、吸入することで直接気管支に作用して喘息の本態である炎症をおさえるのに大変有効で、できる限り用量を少なくできるというメリットもあります。全身的な副作用がおきることは通常ありませんが、口の中に付着したままだとカビが繁殖して「口腔カンジダ症」になったり、声がかれたりする事があります。この副作用については吸入方法の工夫や、吸入後にうがいをしっかりすることである程度回避できます。
次に「内服」ですが、風邪等をきっかけに症状が悪化し、気管支拡張剤をしっかり使用しても効果が不十分な場合に処方されます。内服は血糖上昇、血圧上昇、胃炎等の副作用がおきる場合があり、長期に使用することで骨粗鬆症、免疫力低下等も引き起こされる可能性があります。ただ一時的に喘息増悪に対して処方する場合は数日程度のため、予想される副作用は胃炎程度と考えられています。ごく稀に喘息の病状が不安定なために長期間内服継続投与する場合もありますが、最近はステロイド以外の注射薬を選択し、できる限りステロイド薬を長期使用しないよう推奨されています。
このように剤形や投与期間によって副作用もかわってきますので、主治医とよく相談の上ご理解いただければと思います。
(2025年4月17日 市民版「教えて!ドクター Q&A」掲載)







