Q) かぜをひき、熱は下がったのですが、黄色または緑色のたんが出るようになりました。病院へ行ったほうがいいですか。A) 「かぜ症候群」いわゆる「かぜ」とは、鼻腔から咽頭までの上気道において、なんらかの病原体によってひきおこされる急性の炎症による症状を呈する疾患をさします。一般的にはその病原体の9割近くがウイルスと考えられており、ウイルスに対しての「抗ウイルス薬」を必要とせず、症状をおさえる「対症療法」で完治が期待できます。一部はウイルスではなく細菌であるとも考えられていますが、通常は対症療法で治癒が期待できる場合がほとんどです。またウイルス感染では痰がでることは少ないと考えられていますが、細菌感染の場合は今回のように痰をともなうこともあります。痰は「病原体と戦った白血球の残骸」とも考えられ、「かぜ」が治る過程でみられる特に普通の経過であることも少なくありません。
ただ注意が必要なのは。上気道において細菌の活動性が高まって「化膿性扁桃炎」となったり、ウイルス感染にひきつづいて下気道に細菌の二次感染がおこり「気管支炎」や「肺炎」となった場合です。このような状況で痰が増えてくる場合も往々にあり、治療として細菌をおさえる「抗生物質」も必要となります。痰以外の症状の経過によっても判断は異なりますので、ご不安であれば病院を受診することをお勧めいたします。
(2025年7月29日 市民版「教えて!ドクター Q&A」掲載)







