Q) 健康診断で胸部レントゲンに影が見つかり、肺サルコイドーシスの疑いがあると言われました。この病気は肺にどのような影響を及ぼすのでしょうか?A) 「サルコイドーシス」は原因不明の疾患で、厚生労働省から難病指定もされています。体のさまざまな部位、いろいろな臓器に「肉芽種」ができるのが特徴です。頻度が高いのは「肺」「皮膚」「眼」「心臓」ですが、「筋肉」「肝臓」「神経」などにもできる可能性があります。
「肺」については、肺門部のリンパ節が肉芽腫性変化にともなって腫脹し、レントゲン上「両側肺門部リンパ節腫脹(BHL)」として発見されることが比較的多いとされています。通常リンパ節の腫脹だけでは無症状ですが、肺野に小結節や線維化の所見がみられる場合もあり、肺野の異常をともなう場合は病変の広がりによっては咳や息切れなどの症状をともなう事もあります。ただサルコイドーシスの病変は部位や大きさなどは人によって大きく差があるため、この症状があるからサルコイドーシスを疑うというようなことは通常ありません。
サルコイドーシスは無症状だったり、症状があっても軽微な場合も多いことから、特に治療対象とならず無治療経過観察となることも少なくありません。また6割ほどの方は経過観察中に自然によくなるともいわれています。ただし中には症状が強く生活に支障をきたしたり、生命をおびやかすような状況となる可能性があると考えられる場合もあり、そのような時はステロイド剤による治療を行います。
いずれにしてもまずは確定診断が重要です。診断にはCTや気管支鏡検査、ガリウムシンチ、心電図などの様々な検査が必要です。検査機器のそろっている病院の呼吸器専門医を受診することをおすすめいたします。
(2025年8月28日 市民版「教えて!ドクター Q&A」掲載)







