2026年04月30日

Q「健診の胸部レントゲン写真で異常を指摘され・・・」

教えてドクター2.jpgQ) 健診の胸部レントゲン写真で異常を指摘され、精密検査を受けることになりました。どのような検査をするのでしょうか。

A) 厳密に言うとどのような異常を指摘されているかによってかわってくるとは思うのですが、一般的にはまず「胸部CT」を行います。人間の体は立体構造であり、レントゲンは立体を平面に描出するため限界があります。例えば、気管支と血管、あるいは血管と骨などが重なっていると、異常な陰影があるようにみえてしまったり、あるいは何らかの病変があるのに関わらず見落とされてしまったりすることがあるのです。一方でCTは体を輪切りにした映像を作成するため、三次元的な解析が可能です。撮影の方法によってはソフトウエアを利用して「3D画像」を作成することも可能です。従来のような「輪切り」の画像だけではなく、「縦切り」画像も容易に作成できます。
 ただしCT画像の陰影の性状から、その病変が炎症性変化なのか、腫瘍性病変なのか、特に癌を強く疑うものなのか等、多少の目安はつけられますが確定はできません。確定するためには血液検査を実施したり、喀痰検査で菌や細胞をみたり、気管支鏡検査をおこなったりと、次の検査ステップにすすむことになります。一方でCTの所見から、明らかに放置しても問題ないと考えられる場合や、経過をみて消えてくることが予想される場合には、次の検査にすすまずに少し間をあけて再検査ということになる場合もあります。いずれにしてもCT撮影は必ずおこなうと考えてよいでしょう。

(2026年4月28日 市民版「教えて!ドクター Q&A」掲載)


posted by けやき内科 at 05:00| 教えて ドクターQ & A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする