2020年05月30日

「N95マスク」と「スキンケア用品セット」を寄贈いただきました!

N95 from 十六銀行.jpgスキンケア製品 from オルビス.jpg「けやき内科」のブログをご覧いただきありがとうございます!
「N95マスク」を「十六銀行」様、「スキンケア用品セット」を「株式会社オルビス」様より寄贈いただきました!

「N95マスク」は通常市販されているマスクより密閉性に優れており、我々医療従事者が細菌やウイルスから身を守るために使用するものです。これまでは空気感染が起きる結核を疑う方の診察の際に使用されてきましたが、今回拡大している新型コロナウイルスの感染を防ぐ際にも使用されることが多くなり、需要が増加したため大変入手しにくい状況となっていました。

一方現在のコロナウイルスの感染拡大の中、アルコールを使用した手指消毒を頻回に行うことで医療従事者の「手あれ」も実は問題となっています。手あれが起きてしまうと痛みから手指消毒をきちんと実施できなくなったり、傷口などから細菌感染を起こしてしまう可能性もゼロではありません。「スキンケア」は医療従事者にとって大切なことであり、今回「株式会社オルビス」様からは「ハンドクリーム」や「化粧水」などの大量のスキンケア用品をいただきましたが、我々にとっては大変重宝するものであることは間違いありません。

このように医療業界以外の方からお心遣いいただけることに、大変感謝しております。
今後も地域医療に貢献できるよう、一医療機関として積極的に取り組んでいきたいと思います。

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。



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2020年05月17日

「ジャパンハート」のご紹介

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「けやき内科」のブログをご覧いただきありがとうございます。本日は「ジャパンハート」をご紹介いたします。

「ジャパンハート」は国内や海外を問わず「医療の届かないところに医療を届ける」ことをミッションとする、日本の特定非営利活動法人です。ミャンマーやカンボジアなどにおける医療活動や、日本国内では僻地や離島における医療者不足地域における人材支援など、幅広い医療支援活動をおこなっています。

今回新型コロナウイルスの感染拡大に伴って4月に「#マスクを医療従事者に」というクラウドファンディングが行われましたが、このプロジェクトは「ジャパンハート」の運営によるものでした。
Webページを見ていただければわかると思いますが、このプロジェクトの物資配布先は第一種感染症指定医療機関などのコロナウイルス感染症の診療をおこなっている医療機関が対象となっております。

しかしながら感染症指定医療機関以外の病院や診療所を含め、全ての医療機関においてマスク不足は深刻な状況だったと言ってよかったと思います。「けやき内科」も一時期「マスクの在庫があと1週間分ほどしかない」という深刻なマスク不足の状況に陥ったことがありました。
八方手を尽くしてマスクを集めておりましたが、そんな中このプロジェクトの存在を知り「感染症指定医療機関ではない一診療所であってもマスク不足の窮状に陥っている」現状をお伝えし支援をお願いしていたのです。
結果「ジャパンハート」より無事マスク支援をいただくことができ、徐々にマスク不足が解消されてきたこともあって窮状を乗り越えることができました。

今回の「ジャパンハート」のご支援には大変感謝しております。「ジャパンハート」のこれからの活動のご発展を祈念いたします。


さて「緊急事態宣言」が解除されたこともあって、街は少し活気を取り戻したように思われます。「けやき内科」のある名古屋市内でも明らかに交通量が増加し、出歩いている人の数も増えているようです。
しかしながら「自粛の緩み」が感染拡大の「再燃」「第二波」に繋がることは間違いないと考えられています。現在政府からも様々な感染対策を取り入れた「新しい生活様式」の提言がされていますが、診療所における診療の方法も「新しい様式」を考えていくべきかと思います。現状は「けやき内科」では現在おこなっている感染対策を継続する予定ですが、状況をみつつ様式は変更していこうと思います。引き続きご協力のほどよろしくお願いいたします。

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。



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2020年04月26日

「けやき内科」を受診される方へ

待合室2020.jpg

「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、「けやき内科」では感染対策の一環として受診される患者様に現在様々なことをお願いしております。
あくまで一時的な措置ではありますが、当面の間は継続する予定ですのでご理解のほどお願い申し上げます。

1. 受付開始前に来院される方は、入り口前に行列を作ることなく車内やベンチなどでお待ちください。

受付開始前には、入り口に来院された方のお名前を記入いただく版を置いております。そちらにご記名いただいた後は、以前のように行列を作られると「密集」となってしまいますので、それぞれ車内でお待ちください。徒歩や公共交通機関でおみえになった方は、入り口横かけやきの木の下にありますベンチでお待ちください。受付が開始されましたら一度受付で手続き後、クリニック内で待機いただく方と車内でお待ちいただく方、それぞれ案内いたしますので指示にしたがって頂きますようお願いいたします。

2. 受付カウンターではビニールカーテン越しに対応させていただきます。(写真左)

全てのスタッフはマスク・ゴーグルなどの防護具を装着して対応していますが、受付では直接飛沫を防止する目的で透明なビニールカーテンを設置しています。下の部分には5cm程度の隙間がありますので、保険証や診察券などの書類はこちらの隙間からやり取りをさせていただきます。

3. 咳や発熱の有無にかかわらず全ての患者様にマスクの装着をお願いしています。

現在コロナウイルスの感染リスクは「発症2日前から」と定義されています。したがって無症状の方でも感染リスクはあると考えられますため、来院される全ての方にマスクを装着いただいています。

4. 付き添いの方は院外(駐車場車内)でお待ちください。

18歳未満の患者様の付き添いなどをのぞき、原則付き添いの方は院外でお待ちいただきます。院内での「密集」を防ぐための対策ですのでご理解ください。また受診しない小さなお子さんを連れての受診もお控えください。

5. 「中待合室」では指定された番号の書かれた席でお待ちください。(写真右)

診察やレントゲン・CTなどの検査をお待ちいただくのは中待合となりますが、ソーシャルディスタンスを保てるように一部のシートは利用不可として、利用いただけるシートに番号がふられています。スタッフが「何番のお席でお待ちください。」と指定いたしますので、指定されたシート以外の場所への移動はしないでください。

6. 雑誌やコミック、新聞は現在ご利用できなくなっています。

不特定多数の方が触れる可能性のある雑誌やコミック、新聞のご利用は間接的接触による感染を防ぐため中止しています。フリーWi-Fiはこれまで通りご利用いただけますので、ご自身のスマホやタブレットを使用される場合はご利用ください。
またウォーターサーバーもご利用いただけますが、紙コップのホルダーは撤去しています。必要な場合はスタッフまでお声かけください。

7. 窓を解放して常に院内を換気しています。

待合室、予診室、処置室、第二診察室、検査室にある窓は基本常時解放して換気しています。「密閉」となるのを避けるためですので、寒く感じる場合もあると思いますがご理解ください。気温の低い日はあらかじめ上に羽織るものをご準備して来院いただきますようお願いします。
なおレントゲン室・CT室に窓はありませんが、換気システムにより24時間強制換気をおこなっています。

8. 「診察することなく処方箋のみの発行」はおこなっていません。

「人と接したくないから」「テレビで言っていたから」と診察を受けることなく処方箋の発行のみを希望される方がみえますが、現在厚生労働省は「電話などの通信機器を用いて医師が診察をおこない、病状の判断が可能とされた場合にのみ処方箋を調剤薬局にFAX等で送付する」という行為は認めていますが、それでも対面でないにしても診察は必要とされています。したがって現時点でも「無診療投薬」が認可されたわけではないのです。また「けやき内科」では現在「オンライン診療」はおこなっておりません。

9. 「不安だから」という理由だけで検査・処置・処方はいたしません。

これまでに下記のような問い合わせ、ご要望がありましたが、全てお断りしています
「新型肺炎だと困るのでレントゲン(あるいはCT)を撮ってほしい。」
 → 医学的に必要だと判断した場合にしか実施いたしません。そもそもレントゲンやCTで異常がなかったとしても、コロナウイルスの感染は否定できません。
「新型肺炎の予防のためにBCGを接種してほしい。」
 → 確かにBCG接種の有効性を確認するための研究が実施されていますが、現時点で医学的に立証されていません。そもそも適用外使用ですので実施いたしません。
「新型肺炎になると怖いのでオルベスコを処方してほしい。」
 → 現在オルベスコの臨床試験が実施されており、有効性を示すデータが報告されているのももちろん知っていますが、保険適用上は気管支喘息の治療薬ですので、気管支喘息と診断され同薬剤の有効性が期待される患者様にしか処方いたしません。
「新型肺炎になった時にイブプロフェンはよくないと聞いたので、アセトアミノフェンを処方してほしい。」
 → 一時、「イブプロフェンをはじめとするNSAIDsに分類される鎮痛解熱剤の使用が新型コロナウイルス感染時に悪化のリスクとなるため、解熱剤にはアセトアミノフェンを使用した方が良い」という報告がされましたが、現在医学的根拠がないとしてWHOはその意見を撤回する立場をとっています。そもそも「なった時に備えて」の処方は保険診療上禁止されています。

また多くの方が上記のような要望をされて病院を受診されてしまうと、その行為そのものが「医療崩壊」につながるとお考えください。
今回我々は未曾有の緊急事態に陥っていることは間違いありませんが、「正しく理解」して「冷静に対処」するべきです。
日々の報道を見ていると不安な気持ちにかられるのも理解できなくはないですが、不用意な行動がかえって感染拡大につながる場合もあるのです。


以上、ご理解いただき来院いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。



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2020年03月31日

「3つの密」を避けるための取り組み

3つの密を避けましょう.jpg「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます!

現在新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために厚生労働省は「3つの密」を避けることを呼びかけています。
その「3つの密」とは、「密閉空間」「密集場所」「密接場面」です。
この「3つの密」を避けるため、現在「けやき内科」では下記の点を患者様にお願いしています。

1. 自家用車で来院された患者様は診察の順番が来るまで、駐車場で車内でお待ちください。

待合室で多くの方が「密集」するのを防ぐための取り組みです。受付をする際に車のナンバーか携帯電話番号をお伺いし、診察あるいは検査の順番がきたらスタッフがお呼びいたします。また原則駐車場内での待機をお願いしていますが、万が一緊急の用事で敷地外に行かれる場合は必ずスタッフにお声かけお願いいたします。


2. 定期的に窓を開けて換気いたします。

基本的に天候が悪い日でも、必ず定期的に窓を開けて診療所内を換気いたします。日によっては寒さを感じる時もあるかもしれませんが、感染対策での一環ですのでご理解ください。


3. 全ての来院患者様にマスクの着用をお願いしています。

「けやき内科」に定期通院されている患者様の半分以上は呼吸器系疾患の患者様であり、「咳」「痰」などの気道症状がある方が少なくありません。コロナウイルス感染の拡大継続中である現在、誰がコロナウイルスに感染しているかわからないという考え方もできますので、全ての患者様にマスクの着用をお願いしております。もしマスクを着用されずに来院された場合は、当院で準備しているマスクを販売することは可能ですが、数に限りがありますので販売できない可能性もあります。ご自身で準備いただいたマスクを着用して来院いただきますようお願い申し上げます。またマスクをしているから大丈夫ということは決してありませんので、診察からお帰りになられた際には必ず手洗いをお願いいたします。



この体制は当面の間継続する予定です。
ご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

これからも「けやき内科」をよろしくお願い申し上げます。


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2020年03月15日

「気管支喘息」と「新型コロナウイルス」

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けやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

毎日のように「新型コロナウイルス」による新型肺炎のニュースが流れていますが、とうとうWHOからも「パンデミック(世界的流行)」であると判断されました。日本国内においても感染者の数は増加し続けています。けやき内科のある名古屋市でも感染者数の増加が報道されており不安に感じておられる方も多いと思います。
また死亡につながる重症化の危険性が高いのは「高齢者」や「基礎疾患がある人」ということから、けやき内科に定期的に通院されている患者様から「自分は大丈夫だろうか」という質問を大変多くいただいています。
中でもけやき内科に通院する患者様のなかで最も多い「気管支喘息」について、日本アレルギー学会からの勧告や、これまでに報告されている論文などから私なりにまとめてみました。

1. 「気管支喘息」は「新型コロナウイルス」で死亡率の高い「重症肺炎」につながるのか?
この質問が当院に通院される患者様から最も多く受ける質問です。
「気管支喘息」の患者様は小児から高齢者まで幅広い年代に渡っていることから一概には言えませんが、私の調べた範囲では「気管支喘息」のある方は「新型コロナウイルスで肺炎が重症化とする」というより「新型コロナウイルスの感染により気管支喘息が悪化しやすい」と考えた方が良いようです。
日本アレルギー学会の勧告でも同様に述べられており、「喘息増悪に伴って呼吸不全が重症化する危険性」があるとされています。

2. 「新型コロナウイルス」による「気管支喘息の悪化」を防ぐためにはどうしたらいいのか?
現在「新型コロナウイルス」に対しての「ワクチン」もなければ「治療薬」もありません。なので感染しないようにするためには「手洗い」が最も有効です。加えて「感染リスクの高い場所に行かないようにする」のも大事ですが、社会生活を営むためには最低限の外出はしないといけませんし、元々慢性疾患のある方は病院への受診も最低限必要ですので、閉じこもりの生活をするわけにもいきません。また感染しても80%以上の方が軽症で済むとも言われているのですから、生活面においては風邪をひかないようにするのと同様に、「規則正しい生活」をして「ゆっくり休養すること」に尽きると思います。
「気管支喘息の悪化」についてはそもそも「新型コロナウイルス」に限らず、様々なウイルス感染によって引き起こされるわけですが、最も重要なのは「悪化しないよう、あらかじめしっかりと喘息治療を継続すること」だと思います。気管支喘息の方の中で「症状がでた時にのみ病院を受診する」というやり方をされている方がみえますが、「気管支喘息は症状がなくなっても気道における炎症はおさまっていない」つまり「無症状でも治療が必要である」ということも少なくなく、けやき内科に通院されている方にはいつもお話ししていることですが「症状がなくなった後は、症状が出ないように治療を継続する」ということが大事なのです。したがって「症状が出た時のみ治療」というやり方をされている場合には「新型コロナウイルス」の感染により悪化する確率は高いといえるでしょう。
また、これは喘息の有無に関わりませんが、どうやら「喫煙者は新型肺炎の死亡率が高い」ということのようです。これまでの報告では「新型コロナウイルスによる肺炎」の死亡率は、喫煙者の方が倍以上リスクが高いとされています。そもそも「喫煙」は喘息の悪化因子でもありますから、「気管支喘息と診断されているがタバコがなかなかやめられない」という方は、新型コロナウイルスに感染すると「喘息の悪化による呼吸不全をきたす確率が高く、肺炎による死亡率も高い」ということになりそうです。きちんと治療を継続されていない方は一層リスクが高いということになりますので、これを機に「禁煙」と「治療継続」をお勧めいたします。

また最近「喘息の治療薬(吸入ステロイド)が新型肺炎に有効かもしれない」という報道がされたことに伴って「受診すれば喘息の薬を出してもらえるのか」という問い合わせがきておりますが、これはあくまで研究段階での報告であり、喘息と診断もされていない、新型肺炎とも診断されていない、単に「不安だから」という理由だけで処方を希望されても絶対に処方することはありません。ご了承ください。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。





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