2023年02月12日

「気管支喘息」について講演させていただきました。

Doctor's Meeting in TOKAI 2023bog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されました「ドクターズミーティング in TOKAI」にて「気管支喘息」について講演させていただきました。
この講演会は一年に一度開催されるものですが、参加者は私の中学・高校の同級生の医師に限られております。私は名古屋市の私立東海中学・高校の卒業なのですが、同級生のうち100名近くが日本全国で医師として働いております。私のように開業医もいれば、大学の教授や総合病院の診療科長・院長・副院長、最先端医療の研究者、医師免許を持つ会社社長など、同じ医療業界でもさまざまな立場のものがおります。単なる開業医の私が何を講演するべきか少し悩みましたが、医師であれば間違いなく診療した経験がある疾患として「気管支喘息」を選ばせていただきました。自分達が医師になった頃と現在の違いや、ガイドラインの紹介、私自身がどのような考え方で診療をおこなっているかなど講演させていただきました。また今回は医療業界以外から弁護士の村瀬先生をお招きして「医師をめぐる法律問題」についてもご講演いただき、なかなかこのような講演を聞く機会がないこともあり大変勉強になりました。
今回私の講演の座長をしていただいた中京病院消化器内科の長谷川泉先生は中学高校時代に共に吹奏楽部で過ごした間柄で、弁護士の村瀬先生と講演座長を担当した佐藤温先生は中学一年の時のクラスメイトであり、中学高校を共に過ごした同級生とこの歳になってもこのような形で関わりが持てるのは大変嬉しいものです。一宮の渡辺外科渡辺敦先生をはじめとする幹事の先生方に大変感謝いたします。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2022年12月11日

名古屋大学呼吸器内科学講座の教授就任祝賀会に参加いたしました。

教授就任祝賀会2022.jpg

けやき内科のブログをご覧いただきありがとうございます。院長の加藤景介です。

本日開催されました名古屋大学医学部呼吸器内科学講座の教授就任祝賀会に参加いたしました。
本年6月に教授として着任されました石井誠先生は、慶応大学の呼吸器内科で研鑽を積まれた先生で、今回の祝賀会ではこれまで石井先生が取り組んでみえた研究実績や今後の名古屋大学呼吸器内科における展望を石井先生ご自身からお話いただき、熱く思いを語られるお姿に大変感銘を受けました。
また私を含めて参加者のほとんどにお声をかけられているお姿を拝見して、呼吸器内科学講座の発展に真摯に取り組もうとしているのを感じました。
私のような一診療所の医師の立場で言うのも烏滸がましいですが、石井教授のご指導のもと今後の名古屋大学呼吸器内科学講座の発展を祈念いたします。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。


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2022年12月05日

Web Seminar で「気管支喘息」の治療について講演いたしました。

GSK Respiratory Seminar in Aichi 2022 blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
11月30日に開催されました「GSK Respiratory Seminar in Aichi」にて「気管支喘息」の治療について講演させていただきました。

今回の講演会はこの地域で診療をされている一般開業医を対象としたもので、呼吸器診療を専門におこなっている同じ開業医の立場として「気管支喘息」の治療について講演させていただきました。
気管支喘息は気道の炎症を本態とした慢性呼吸器アレルギー疾患で、症状が出たり出なかったりを繰り返すことから症状がなくなると「治った」と誤解されがちですが、症状を基準に治療をやめたりしてしまうと何度も症状を繰り返し徐々に呼吸機能の低下が起きてくる可能性があります。喘息の治療の目的は「現時点での症状の改善」と「将来起きうるリスクの回避」であり、その場の症状の消失のみでよしとしてしまうと将来起きうる呼吸機能の低下や喘息死のリスクにつながる可能性が’あります。また喘息治療の領域においては昨今治療薬の開発が目覚ましく、一般開業医でも気軽に処方しうる吸入薬の中でも「吸入ステロイド剤」「長時間作用性β刺激剤」「抗コリン剤」を組み合わせた「3剤合剤」は有効性が高く、以前に比べて高い確率で症状の改善が得られるようになりました。しかしながら全ての患者様に同じ処方でとまではいかないため、患者様のそれぞれの病状をさまざまな側面から見極めて、その患者様に最適な治療薬を選択する必要があります。
今回の講演会では私自身の診療経験を含め、現在の喘息治療ガイドラインや臨床研究の結果もふまえつつ講演させていただきました。完全Web講演だったためご聴講いただいた先生方の反応がわかりにくい状況ではありましたがいくつかご質問もいただき、稚拙な講演ではありましたが多少なりとも日常診療の参考になりましたら幸いです。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2022年10月30日

「気管支喘息」のWebセミナーに参加いたしました。

Korin Asthma Webnar 2022 blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただきありがとうございます。院長の加藤景介です。

10月26日に開催されました「気管支喘息」のWebセミナー「Kyorin Asthma webinar in 愛知」に参加いたしました。今回のWebinarでは大阪の北野病院の丸毛聡先生に「喘息の吸入療法を極める〜新時代におけるICS/LABAの使い方〜」というタイトルで講演いただきました。丸毛先生は「気管支喘息」の分野では第一人者のお一人として大変ご高名な先生で、これまでに私も何回もご講演を拝聴したことがありますが、いつも最新の知見を含めて大変わかりやすくご講演いただき非常に勉強になります。今回のWebinarは完全リモートで開催され私は今回座長を務めさせていただきましたが、座長の私は名古屋で、講演された丸毛先生は大阪からの配信で行われました。
「気管支喘息」の治療薬は「吸入ステロイド剤」を中心に「β刺激剤」や「抗コリン剤」などの吸入薬が挙げられますが、現在はそれらを組み合わせた合剤も各種使用することができ、治療選択の幅がかなり広がりました。しかしながら薬剤としての特質のみではなく、吸入薬の「デバイス」もさまざまであり、スプレー式の「エアゾル」か粉を吸うタイプの「ドライパウダー」かによっても、どのような患者様に適するかが変わってくることもあり、処方する医療者にはどの製剤を処方するかをより適切に判断することが求められるようになりました。今回の特別講演では「気管支喘息」の疾患としての基礎的な知見から最新のガイドラインの内容、各種製剤の特徴なども含めわかりやすくご講演いただき、大変勉強になりました。聴講された先生方からも複数の質問をいただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
今回のセミナーで得た知見を今後の診療に早速活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2022年07月18日

第3回 日本喘息学会総会学術大会に参加してまいりました。

日本喘息学会ポスター2022blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

 土日に開催されました「第3回 日本喘息学会総会学術大会」に参加してまいりました。「喘息学会」は第3回ということからもわかりますように、比較的新しく発足された学会です。「気管支喘息」の日本における患者数がおよそ1000万人と推計されているのに対し70〜80%の方は十分なコントロールができていないと考えられており、また非専門的な治療により医学的に十分にコントロールされていない状況であっても症状の軽快が得られてしまうために患者側・医療者側も「良くなった」と錯覚されうるという現状の問題もあり、さらなる「気管支喘息」の病態解明と診断及び治療の進歩を推進する目的で設立されました。
 今回は名古屋での開催でかつ私自身も発表の機会をいただきましたため、久しぶりの現地での学会参加となりました。専門性に特化した学会という事もありシンポジウムやセミナーの内容は大変興味深く勉強になりました。その一方で一般講演では、各地の大学病院や総合病院の呼吸器専門医の先生が発表されている中で、私と同じように診療所の医師の立場で講演されていた先生方もおられ大変励みになりました。私自身は、「新型コロナウイルスワクチン」の接種が気管支喘息の患者様の臨床症状にどのような影響を与えるかを、当院に昨年通院された1,800名以上の診療情報からデータをまとめ発表させていただきました。新型コロウイルスワクチンの副反応として喘息症状の悪化が知られていますが、当院のデータでは「治療が必要であるのに中断している喘息患者」及び「中等症・重症の喘息患者」は副反応として喘息症状がみられやすく、また治療中断していた患者が治療再開したのちにワクチン再接種した際には喘息の悪化がみられていないことから、「ワクチン接種」の観点からも喘息治療の継続性が重要であるということを講演させていただきました。
 今回の学会に参加して得られた知見を活かし、今後とも「気管支喘息」の専門医としてより地域に貢献できるよう励んでいきたいと思います。これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

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