2022年10月30日

「気管支喘息」のWebセミナーに参加いたしました。

Korin Asthma Webnar 2022 blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただきありがとうございます。院長の加藤景介です。

10月26日に開催されました「気管支喘息」のWebセミナー「Kyorin Asthma webinar in 愛知」に参加いたしました。今回のWebinarでは大阪の北野病院の丸毛聡先生に「喘息の吸入療法を極める〜新時代におけるICS/LABAの使い方〜」というタイトルで講演いただきました。丸毛先生は「気管支喘息」の分野では第一人者のお一人として大変ご高名な先生で、これまでに私も何回もご講演を拝聴したことがありますが、いつも最新の知見を含めて大変わかりやすくご講演いただき非常に勉強になります。今回のWebinarは完全リモートで開催され私は今回座長を務めさせていただきましたが、座長の私は名古屋で、講演された丸毛先生は大阪からの配信で行われました。
「気管支喘息」の治療薬は「吸入ステロイド剤」を中心に「β刺激剤」や「抗コリン剤」などの吸入薬が挙げられますが、現在はそれらを組み合わせた合剤も各種使用することができ、治療選択の幅がかなり広がりました。しかしながら薬剤としての特質のみではなく、吸入薬の「デバイス」もさまざまであり、スプレー式の「エアゾル」か粉を吸うタイプの「ドライパウダー」かによっても、どのような患者様に適するかが変わってくることもあり、処方する医療者にはどの製剤を処方するかをより適切に判断することが求められるようになりました。今回の特別講演では「気管支喘息」の疾患としての基礎的な知見から最新のガイドラインの内容、各種製剤の特徴なども含めわかりやすくご講演いただき、大変勉強になりました。聴講された先生方からも複数の質問をいただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
今回のセミナーで得た知見を今後の診療に早速活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2022年07月18日

第3回 日本喘息学会総会学術大会に参加してまいりました。

日本喘息学会ポスター2022blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

 土日に開催されました「第3回 日本喘息学会総会学術大会」に参加してまいりました。「喘息学会」は第3回ということからもわかりますように、比較的新しく発足された学会です。「気管支喘息」の日本における患者数がおよそ1000万人と推計されているのに対し70〜80%の方は十分なコントロールができていないと考えられており、また非専門的な治療により医学的に十分にコントロールされていない状況であっても症状の軽快が得られてしまうために患者側・医療者側も「良くなった」と錯覚されうるという現状の問題もあり、さらなる「気管支喘息」の病態解明と診断及び治療の進歩を推進する目的で設立されました。
 今回は名古屋での開催でかつ私自身も発表の機会をいただきましたため、久しぶりの現地での学会参加となりました。専門性に特化した学会という事もありシンポジウムやセミナーの内容は大変興味深く勉強になりました。その一方で一般講演では、各地の大学病院や総合病院の呼吸器専門医の先生が発表されている中で、私と同じように診療所の医師の立場で講演されていた先生方もおられ大変励みになりました。私自身は、「新型コロナウイルスワクチン」の接種が気管支喘息の患者様の臨床症状にどのような影響を与えるかを、当院に昨年通院された1,800名以上の診療情報からデータをまとめ発表させていただきました。新型コロウイルスワクチンの副反応として喘息症状の悪化が知られていますが、当院のデータでは「治療が必要であるのに中断している喘息患者」及び「中等症・重症の喘息患者」は副反応として喘息症状がみられやすく、また治療中断していた患者が治療再開したのちにワクチン再接種した際には喘息の悪化がみられていないことから、「ワクチン接種」の観点からも喘息治療の継続性が重要であるということを講演させていただきました。
 今回の学会に参加して得られた知見を活かし、今後とも「気管支喘息」の専門医としてより地域に貢献できるよう励んでいきたいと思います。これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2022年06月30日

「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」のWeb 講演会に参加いたしました。

内科診療ノート2022blog.jpgけやき内科のブログをご覧にただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されました「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」のWeb 講演会に参加いたしました。今回の講演会では、開業医の先生方を対象として半田市の乙川さとうクリニックの佐藤慎二先生と私とで二部構成でそれぞれ「診断」「治療」を中心に講演させていただきました。
佐藤先生は私と同じ名古屋大学の呼吸器内科の出身で、私が半田病院を辞めた後に半田病院に着任しているというつながりもあり、以前から学会や講演会などでよくお話をする先生のお一人ですが、呼吸器専門医の開業医として当地域では大変有名な先生で講演活動も積極的にしておられます。普段から非常にわかりやすくスマートに講演されるのですが、今回の講演会でも現在のコロナ禍におけるCOPDの診断、呼吸機能検査の実施における工夫など、実際の症例を提示いただきながら大変わかりやすく講演いただきました。私自身は先日改定された呼吸器学会の「COPDガイドライン」の内容もふまえて、治療薬選択の考え方を講演させていただいたのですが、今回のように二人で講演をさせていただく機会はあまりなく、佐藤先生と対話しながら講演をすすめるような形となったこともあり、大変リラックスして有意義な時間を過ごすことができました。また佐藤先生の診療に対する意気込みに触れる機会ともなり、大変刺激となりました。
これからも呼吸器専門医として日常診療に積極的に取り組んでいきたいと思います。

今後ともけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2022年06月17日

「気管支喘息」と「高血圧」のWeb シンポジウムに参加いたしました。

喘息と高血圧のWebシンポジウム2022 blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

一昨日開催されました「気管支喘息」と「高血圧」のWeb シンポジウムに参加いたしました。今回のシンポジウムでは、まず愛知医科大学呼吸器内科の伊藤理教授に「気管支喘息」についてご講演いただき、引き続いて瀬戸市の公立陶生病院の味岡正純院長に「高血圧」についてご講演いただきました。私自身は今回は二つの特別講演の司会進行役として参加させていただきました。今回は「プライマリケア医」、いわゆる一般開業医を対象としたシンポジウムで、多くの開業医の先生方にご参加いただきました。
「気管支喘息」は呼吸器系の慢性疾患の中では最も患者数が多く、日常診療の中で必ず触れる疾患であると言っても過言ではありません。今回の伊藤先生のご講演では、昨年改定された喘息のガイドラインの内容を踏まえながら、最新の研究データも交えつつ現在の治療の考え方をわかりやすくご講演いただきました。一方「高血圧」は全ての疾患の中で最も数が多いと言われており、内科系開業医であれば必ず治療に携わることになります。今回の味岡先生のご講演では、比較的最近高血圧の適用となった薬剤ながらも重要な位置づけとなった薬剤の使用方法をふまえ、また高血圧と関連の深い「心不全」の治療の考え方もご教示いただきながら大変わかりやすくご講演いただきました。
今回のシンポジウムは「気管支喘息」と「高血圧」の講演を同時に拝聴できる貴重な機会となり、まさに日常診療に直結する有用な講演会となったと思います。今回のご講演から得た知見を早速これからの診療に活かしていきたいと思います。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2022年06月12日

呼吸器専門医の講演会に参加いたしました。

Meet the Expert in Respiratory 2022 blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されました呼吸器専門医の講演会「Meet the Expert in Respiratory」に参加いたしました。今回の講演会では、まずセンターレクリニックの清水秀康先生より重症喘息の患者様の症例提示をいただき、引き続いて特別講演として名古屋市立大学呼吸器内科の福光研介先生により「気管支喘息」の診断と治療についてのご講演をいただきました。私自身は福光先生の特別講演の座長をさせていただきました。
まず清水先生のご講演では、気管支喘息に好酸球性副鼻腔炎を合併し、治療経過の中で好酸球性肺炎も合併した重症の患者様の提示をいただきましたが、既に該当の患者様の治療経過を論文報告されてみえ示唆に富む治療経過で大変勉強になりました。このように症例情報を共有させていただくことは、今後の診療に直接活かせることにもなり得難い経験となります。
次に福光先生の特別講演では、普段一般診療所から治療に難渋している患者様の紹介を受ける大学病院の医師の立場からのお話をいただき、治療がうまくいかなかった場合の考え方などを治療のガイドラインもふまえつつ先生のお考えを大変わかりやすく説明され、また最後には名市大で行っている研究結果のデータもご教示いただき、大変興味深く拝聴いたしました。
最後にはコロナ禍での診療状況や、コロナ感染後の咳の治療についてなどの話題でディスカッションしましたが、大変話が盛り上がり有意義な時間を過ごすことができました。このような機会がありますと、常日頃一人で診療を行っている診療所の医師の立場としては大変ありがたいものです。
今回の講演会に参加して得られた知見を早速これからの診療に活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
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