2022年05月19日

「気管支喘息」の講演会に参加いたしました。

H blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されました気管支喘息の講演会に参加いたしました。今回の講演会は東海地域および北陸地域にて呼吸器内科を専門として気管支喘息の診療に積極的に取り組んでいる医師が参加し、愛知医科大学教授の伊藤理先生の特別講演ののちにWebにて複数の会場を繋いで参加者のディスカッションが行われました。
 伊藤理先生は全国的にも有名な喘息・COPDの分野で診療・研究を行ってみえる先生で、今回は昨年改訂された気管支喘息のガイドラインの話題や、喘息治療に使用される薬剤の特性や基礎的研究データなど幅広く講演いただき、大変勉強になりました。
 講演会の後のディスカッションパートでは私はファシリテーターをさせていただき、参加いただいた先生方が現在のコロナ禍においていかに診療に取り組んでいるかを中心に討議させていただきました。今回参加された先生方は、いずれも診療圏において呼吸器専門医としての役割を担われており、コロナ禍で日常診療業務が大変な中いかに工夫して専門的診療レベルを維持しているかをおうかがいする事ができ、大変参考になるとともに励みになりました。参加された先生方、皆さん工夫して積極的に取り組んでいる様子が伝わってきて、自分自身もこれからも頑張ってやっていこうと気持ちを新たにすることができました。
 私自身も地域において少しでも医療貢献ができるよう、これからも積極的に気管支喘息の専門的診療に取り組んでいきたいと思います。これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

posted by けやき内科 at 05:00| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月24日

「Japan Respiratory Clinic Network 」の講演会に参加いたしました。

2022JRC-Net Conference in KYOTO Blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
昨日開催されました「JRC-NET (Japan Respiratory Clinic Network)」の講演会に参加いたしました。「JRC-NET」は日本呼吸器学会に所属する呼吸器専門医のうち主に診療所に勤務するいわゆる「開業医」が中心に参加している、医療情報の共有や学会への参加を目的としたネットワークです。現在「日本呼吸器学会学術講演会」が開催されており、学会の会期・会場に合わせて京都にて開催されました。私は診療スケジュールの都合上Webから参加させていただきました。
「JRC-NET」は昨年発足されたため今回の講演会は第二回となりますが、今回は香川県の亀井内科呼吸器科医院の亀井雅先生から「気管支喘息」の治療における3剤配合吸入剤による治療の考え方についてご講演いただき、引き続いて私自身も「新型コロナウイルス感染症」の流行期において呼吸器診療をどのような体制で実施していくかを講演させていただきました。亀井先生のご講演は、最新の医療情報から先生が専門的に行われている気管支喘息の診療における考え方まで幅広くご講演いただき大変勉強になりました。私自身の講演は学術的な知見というよりは臨床現場でいかに診療体制を整備するかという内容でしたが、聴講いただいた先生からご質問もいただきありがたく思いました。最後に北海道の豊水総合メディカルクリニックの西村正治先生より先生ご自身の臨床研究実績のご紹介から今後の「JRC-NET」における研究計画などをご講演いただきました。私自身は今後も積極的に専門的な呼吸器診療の実践、医療レベルの向上につとめていきたいと考えており、今回の講演会に参加して今後も意欲的に取り組んでいく気持ちを新たにした次第です。
これからもより専門的な呼吸器診療が提供できますよう励んでいきたいと思います。今後ともけやき内科をよろしくお願いいたします。


posted by けやき内科 at 09:00| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月21日

「重症喘息」のWeb セミナーで講演させていただきました。

20220420SevereAsthmaSeminarblog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

 昨日開催されました「重症喘息」のWeb セミナー「Sever Asthma Web Seminar」にて「コロナ禍における新たな重症喘息治療戦略」というタイトルで講演させていただきました。
 気管支喘息のおよそ5〜10%はしっかり治療してもなかなか症状のコントロールができない「重症喘息」と言われておりますが、「重症喘息」の方は呼吸機能の低下や、全身ステロイドの投与、頻回の外来受診などから、コロナ感染時の重症化リスク因子と考えられています。したがってコロナ感染時のリスクを減らすため、いかにステロイド全身投与を減らすか、あるいは呼吸機能を改善するかということが治療のポイントとなってきます。また喘息は自覚症状のみの判断では病状を過小評価する傾向にあり、適切な検査も行って病状評価していかないと適切な治療が行われず、コロナ感染に伴って急激に病状が悪化する可能性もあります。またその一方で患者様は「なかなか症状がよくならない」「自分は重症ではないか」と思われていても、実は治療が不十分だったり不適切だったりする場合も中にはありますので注意が必要です。
 今回のWeb セミナーではけやき内科ではどのような診療を実施しているかということもふまえ、昨年改定されたガイドラインにも添いつつ「重症喘息」の治療データなどを紹介させていただきました。ご聴講いただきました先生方の多少なりともお役に立てましたら幸いです。
 また最近けやき内科では「コロナ感染後に咳が続く」ということで受診されて「気管支喘息」と診断される方や、過去に喘息と診断されたことがあり「コロナ感染をきっかけに喘息症状が出てきた」ということで受診される方が非常に増えています。中には「まだコロナが治っていないのでは」「これは『コロナ後遺症』なのか」と不安に感じてみえた方もおみえになります。気管支喘息は適切な治療をすれば80%以上の方はしっかり症状がコントロールできると言われています。ご不安な方は一度受診されることをお勧めいたします。
 今後とも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。

posted by けやき内科 at 05:00| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月28日

「地域連携」の講演会に参加いたしました。

陶生病院地域連携パートセミナー2022blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

3月23日に開催されました「地域連携パートナーセミナー」に参加いたしました。
この会は瀬戸市にある公立陶生病院で開催され、陶生病院と病診連携(「病院」と「診療所」の連携)を行う診療所の医師が参加いたしました。コロナ禍でもあり講演は陶生病院からWeb配信される形で開催されましたが、私は診療所の医師としてコメンテーターとして参加させていただきましたため、陶生病院までお伺いいたしました。私はけやき内科を開業する前は陶生病院に勤務しておりましたが、10年以上たっていることもあり病院は新築されてすっかり様変わりしていましたが、今回座長をつとめられた副院長の近藤先生は私の元上司であり、血液内科部長の梶口先生や呼吸器内科部長の木村先生も私が勤務医時代から陶生病院で継続して勤務してみえた先生で、大変お世話になった先生ばかりの中で有意義な時間を過ごさせていただきました。
血液内科の梶口先生からは「血小板減少」についてご講演いただきましたが、診療所の医師でも比較的遭遇する頻度の高い疾患であり、鑑別診断から紹介するタイミングまで詳細にご講演いただき大変勉強になりました。木村先生には診療所の医師が診療する呼吸器疾患の中でもっとも頻度の高いと思われる「気管支喘息」についてご講演いただきましたが、最新のガイドラインの内容もふまえて現在の喘息の診断と治療の考え方や、診療所と病院の連携をいかにとっていくかということまでお話いただき大変勉強になりました。
地域において充実した医療サービスを行っていく上では、診療所の立場としては陶生病院のような地域の基幹病院との連携は不可欠なものです。今後も陶生病院の先生方には大変お世話になると思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

陶生病院講演会2022.jpg

左から木村先生、私、梶口先生、近藤先生。講演会後に会場にて。
posted by けやき内科 at 05:00| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月17日

「気管支喘息」のWebセミナーに参加いたしました。

2022GSKRespiratorySeminarinAichiBlog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されました「気管支喘息」のWebセミナーに参加いたしました。
今回のセミナーでは私自身が座長として参加させていただき、大阪北野病院の丸毛聡先生に「実地臨床での気管支喘息吸入療法」とのタイトルでご講演いただきました。
丸毛先生は気管支喘息の領域では日本の第一人者の一人であり、呼吸器内科医で知らないものはまずいないと思われるくらいご高名な先生ですが、今回も気管支喘息の治療の主体である「吸入薬」の治療の組み立てを大変わかりやすくご講演いただきました。丸毛先生のご講演は大変理路整然としていて非常に明快でかつ具体的であり、今回のご講演も非常に勉強になりました。
気管支喘息に使用できる吸入薬は何種類もあり、最近は「吸入ステロイド薬」「長時間作用性β刺激薬」「抗コリン薬」の3系統の薬剤を組みあわせた「3剤合剤」も使用できるようになり、以前と比べてかなり臨床的効果が高い薬が使用できるようになったとともに、治療薬の選択肢が増えて様々な病状に対応できるようになってきました。その一方で選択肢が増えたことがかえって混乱の原因となっていることも事実であり、処方医の側には「どのような患者様にどの薬を処方するか」を適正に判断するスキルが求められるようになっています。
今回の丸毛先生のご講演を拝聴して、吸入薬に対する考え方が整理されたとともに大変良い刺激となりました。
今回のセミナーに参加して得られた知見を早速今後の日常診療に活かしていきたいと思います。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。


posted by けやき内科 at 05:00| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする