2021年11月18日

「平針呼吸器セミナー」に参加いたしました。

平針呼吸器セミナー2021blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日名古屋記念病院にて開催されました「平針呼吸器セミナー」に参加いたしました。このセミナーは名古屋記念病院の呼吸器内科が主催され、病診連携(病院と診療所の医療連携)のために定期的に開催されているとのこと。今回も名古屋記念病院の先生方や、近隣の診療所や調剤薬局の医師・薬剤師の方々が参加されてみえました。
今回のセミナーでは私が呼吸器専門医である一診療所の医師の立場として、「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」「ACO(喘息COPD合併症)」の診断と治療について、呼吸器学会のガイドラインの内容をふまえつつけやき内科にてどのような診療を行なっているかを中心に講演させていただきました。
「COPD」は喫煙を主因として引き起こされる慢性進行性の呼吸器疾患で「咳」「痰」「息切れ」といった気道症状を特徴としますが、無症状のまま病状が進行していく場合も少なくなく、症状が出てきたときにはすでに重症な状態になっている事もあります。現在日本においては、未診断のCOPD患者は650万人以上潜在していると言われており、適切なスクリーニングにより早期診断および早期治療介入の重要視されています。当地域では四大学医学部の呼吸器内科を中心に発足されたNPO法人「愛知県COPDネットワーク(AC.net)」が「COPDの啓蒙と診断の促進」を目的に活動をしていますが、私もこの法人には理事として発足当時から参加させていただいております。
私のような立場で大病院が主催するセミナーで講演させていただくのは大変恐縮でしたが、多少なりともご参加いただいた先生方の今後の診療の参考としていただければ幸いです。今回お招きいただきました名古屋記念病院呼吸器内科部長の宮崎先生に、この場を借りて御礼申し上げます。
今後ともけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2021年10月28日

「呼吸器セミナー」に参加いたしました。

開業医のための呼吸器セミナーblog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されましたWebセミナー「開業医のための呼吸器セミナー」に参加いたしました。
今回は清須市にある「はなさきクリニック」の加藤先生と、川崎市にある「いきいきクリニック」の武知先生にご講演いただきました。
加藤先生は東海地域において専門的な呼吸器診療を実践している開業医の一人で、今回は生活習慣病患者様を対象とした「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の早期診断の取り組みについてご講演いただきました。武知先生は呼吸器内科医で知らない人はいないと思われるくらい有名な先生で、私もこれまでに何回もご講演を拝聴したことがありますが、いつもその講演内容から先生の熱意とパワフルさが強く伝わってきて圧倒されます。今回も先生が日頃から取り組む日常診療・在宅診療についてリハビリテーションを中心にご講演いただき、また実際ご経験された患者様の具体的な診療状況も提示いただき、いつもながら大変勉強となるとともに大きな刺激となりました。
講演後には参加者も含めてディスカッションが行われましたが、コロナ禍での診療状況なども含め様々な情報交換をすることもでき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
加藤先生や武知先生の熱心に診療にとりくむ姿勢を強く感じることができるセミナーでしたが、私自身もお二人に負けないよう今後も頑張っていこうと強く感じました。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2021年10月21日

気管支喘息のWeb講演会に参加いたしました。

喘息フォーラムin愛知2021blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されましたWeb講演会「喘息フォーラム in 愛知」に参加いたしました。
今回の講演会では豊田地域医療センターの堀口先生の座長のもと、名古屋大学医学部付属病院呼吸器内科学の若原先生から「気管支喘息」の薬物治療について最新の情報をふまえて概要をご講演いただき、2演題目として私から「吸入薬」の選択の考え方について講演させていただきました。
講演後はWeb参加の先生からの質問を交えて事前に行われたアンケート調査の結果を基にディスカッションが行われましたが、大変多くの先生方にご参加いただいたこともあり多くのご質問をいただき大変有意義なものとなりました。
「気管支喘息」は「長く続く咳」や「喘鳴」といった症状がみられうる慢性のアレルギー疾患・呼吸器疾患で、適切な治療により8割以上の方が無症状にコントロールできると言われていますが、その一方で現在の医学では完治は困難と考えられている疾患です。自覚症状からの病状評価と客観的な検査値から考えられる病状評価が乖離する場合も多く、本来であれば治療すべき病状であるにも関わらず患者様自身の病状過小評価から治療が中断されてしまうこともしばしばです。また現在の日本でも年間1500人ほどの「喘息死」が存在する事も問題であり、きちんとした病状評価と適正な治療薬の選択、および治療の継続性が求められています。
今回の講演会では若原先生からは喘息の病態から重症喘息の治療薬選択に到るまで最新の知見を含めご講演いただき大変勉強になりました。私の講演では日常診療の中で一専門医として何を考えながら治療薬選択を行なっているかということを中心にお話しさせていただきましたが、少しでも聴講いただいた先生方のご参考になれば幸いです。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
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2021年09月19日

呼吸器専門医のWeb講演会に参加いたしました。

2021RespiratoryExpertMeetinginAichiblog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
昨日9月18日に開催されました呼吸器専門医のWeb講演会「Respiratory Expert Meeting in Aichi」に参加いたしました。
今回の講演会では呼吸器内科医が日常診療でもっともよく担当する疾患である「気管支喘息」と「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」がテーマでした。一つ目の講演ではアスペルギルスやアルテルナリアなどの人の生活空間に存在するカビが「気管支喘息」の病態にどのように関わっているかを、藤田医科大学の桑原先生よりご講演いただきました。非常にわかりやすいご講演でかつ日常診療に有用な情報が多く、大変勉強になりました。
二つ目の講演では京都大学の佐藤先生より「COPD」の病態から診断・治療に到るまで、特に末梢気道における炎症や狭窄にフォーカスをあててお話いただきました。京都大学での先生の臨床研究や、最新のデータや考え方をご講演いただき大変勉強になりました。
「気管支喘息」と「COPD」はけやき内科でもあわせて2,000人以上の患者様が通院されており、今回の講演会に参加して得られた知見を早速これからの診療に活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。


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2021年09月02日

「気管支喘息」のWebセミナーで講演させていただきました。

重症喘息Webセミナー2021blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されました「重症喘息Webセミナー」に参加いたしました。
今回は私自身が「コロナ禍における重症喘息治療戦略」というタイトルで講演させていただきました。

気管支喘息は慢性の気道炎症により引き起こされる「咳」「息苦しさ」「喘鳴」などの症状が起きうる呼吸器疾患ですが、症状のみを基準に受診・治療を行っていくと経年的な呼吸機能の低下や重症化につながるリスクがあります。一般に患者様は症状を目安にして病状を判断しがちですが、喘息の病状評価のため呼吸機能検査・FeNO測定・気道抵抗測定などを実施すると予想以上に強いアレルギー反応が起きていたり顕著な気道狭窄所見が見られたりする場合もあります。結果として症状を基準に治療をすすめた場合、十分な治療効果が得られない場合があるのです。
一方コロナ禍においては喘息の病状評価に必要な検査も十分な感染対策をとって行う必要があるとともに、重症喘息についてはできる限り感染リスクを下げられるように治療管理を行っていく必要があります。喘息増悪時には全身ステロイド投与を要する場合もあるのですが、感染リスクの上昇につながる場合もあることから、増悪を起こさないようにいかに治療管理するかというのが重要となってきます。現在も年間1,000人以上の方が「喘息死」されており、命に関わる状況を回避することが重要なのです。

今回の講演会では私自身が喘息専門医として診療をおこなう中で、どのような観点で治療計画・薬剤選択を行っているかということを中心に講演させていただきました。複数の質問もいただきましたが、Web上ではありますが他医療機関の先生方と情報交換する貴重な機会ともなりました。

今後ともけやき内科をよろしくお願いいたします。

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