2021年09月19日

呼吸器専門医のWeb講演会に参加いたしました。

2021RespiratoryExpertMeetinginAichiblog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
昨日9月18日に開催されました呼吸器専門医のWeb講演会「Respiratory Expert Meeting in Aichi」に参加いたしました。
今回の講演会では呼吸器内科医が日常診療でもっともよく担当する疾患である「気管支喘息」と「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」がテーマでした。一つ目の講演ではアスペルギルスやアルテルナリアなどの人の生活空間に存在するカビが「気管支喘息」の病態にどのように関わっているかを、藤田医科大学の桑原先生よりご講演いただきました。非常にわかりやすいご講演でかつ日常診療に有用な情報が多く、大変勉強になりました。
二つ目の講演では京都大学の佐藤先生より「COPD」の病態から診断・治療に到るまで、特に末梢気道における炎症や狭窄にフォーカスをあててお話いただきました。京都大学での先生の臨床研究や、最新のデータや考え方をご講演いただき大変勉強になりました。
「気管支喘息」と「COPD」はけやき内科でもあわせて2,000人以上の患者様が通院されており、今回の講演会に参加して得られた知見を早速これからの診療に活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。


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2021年09月02日

「気管支喘息」のWebセミナーで講演させていただきました。

重症喘息Webセミナー2021blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されました「重症喘息Webセミナー」に参加いたしました。
今回は私自身が「コロナ禍における重症喘息治療戦略」というタイトルで講演させていただきました。

気管支喘息は慢性の気道炎症により引き起こされる「咳」「息苦しさ」「喘鳴」などの症状が起きうる呼吸器疾患ですが、症状のみを基準に受診・治療を行っていくと経年的な呼吸機能の低下や重症化につながるリスクがあります。一般に患者様は症状を目安にして病状を判断しがちですが、喘息の病状評価のため呼吸機能検査・FeNO測定・気道抵抗測定などを実施すると予想以上に強いアレルギー反応が起きていたり顕著な気道狭窄所見が見られたりする場合もあります。結果として症状を基準に治療をすすめた場合、十分な治療効果が得られない場合があるのです。
一方コロナ禍においては喘息の病状評価に必要な検査も十分な感染対策をとって行う必要があるとともに、重症喘息についてはできる限り感染リスクを下げられるように治療管理を行っていく必要があります。喘息増悪時には全身ステロイド投与を要する場合もあるのですが、感染リスクの上昇につながる場合もあることから、増悪を起こさないようにいかに治療管理するかというのが重要となってきます。現在も年間1,000人以上の方が「喘息死」されており、命に関わる状況を回避することが重要なのです。

今回の講演会では私自身が喘息専門医として診療をおこなう中で、どのような観点で治療計画・薬剤選択を行っているかということを中心に講演させていただきました。複数の質問もいただきましたが、Web上ではありますが他医療機関の先生方と情報交換する貴重な機会ともなりました。

今後ともけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2021年07月23日

「気管支喘息」のWeb講演会に参加いたしました。

GSK喘息WEB講演会in東海blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
7月21日に開催されました「気管支喘息」のWeb講演会、「GSK喘息WEB講演会in東海」に参加いたしました。今回の講演会では「気管支喘息」の専門医として診療を行う中でコロナ禍においてどのような点に注目すべきかも含め、私自身が講演をさせていただきました。
けやき内科には大変多くの気管支喘息の方が通院されていましたが、コロナ禍となって受診びかえをされるような方もおられ一時期2割ほど患者数が減っておりました。一方で新型コロナウイルスの感染に伴って気管支喘息の病状が悪化することが知られるようにもなり、現在は受診びかえをされていた方も再度通院されるようになりましたが、医療者側では「コロナ禍において、いかに気管支喘息が悪化することなく治療を進めるか」ということが重要視されようになっています。また「気管支喘息」の診断や病状評価に必要となる「呼吸機能検査」「FeNO測定」などの検査については、「感染リスク」を回避するためにどのような対策をとって行うべきか、学会等からも様々な提言が出されています。
今回のWeb講演会では、日本の気管支喘息のガイドラインもふまえた喘息診療の考え方を私自身の経験も加味して講演させていただきました。ご聴講いただいた先生方のお役にどれほどたてたかはわかりませんが、一喘息専門医の取り組みとしてお考えいただければ幸いです。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2021年05月16日

気管支喘息のWeb講演会「Asthma Expert Meeting」に参加いたしました。

20210515Asthma Expert Meeting Blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されましたWeb講演会「Asthma Expert Meeting」に参加いたしました。今回は一宮市の「しらき内科クリニック」の白木晶先生と、国立国際医療研究センター病院の放生雅章先生にご講演いただき、私自身は座長・司会進行として参加いたしました。白木先生は私と同じ名古屋大学呼吸器内科医局の出身ですが、開業前は大垣市民病院で長年に渡り「吸入薬」の「吸入指導」の普及に尽力されてみえた先生で、開業後も積極的に気管支喘息の診療に取り組んでおみえです。一方放生先生は呼吸器内科医ではまず知らない人はいないご高名な先生で、いつも実臨床に即したご講演をされ大変勉強になります。
白木先生でのご講演では、コロナ禍で先生が実際にどのように診療をされてみえるのかお伺いすることができ、全身防護服を装着して吸入指導を実施している様子を写真でも拝見し大変熱いものを感じ感銘を受けました。また放生先生のご講演では、いま注目されている喘息の「吸入ステロイド薬」「長時間作用性β刺激薬」「抗コリン薬」の3種類の吸入薬を配合した「3剤合剤」のご使用経験や、コロナ禍における喘息診療の注意点など、診療に活かせる情報ばかりをお話いただき大変有意義な時間を過ごすことができました。
講演後のディスカッションでも、参加いただいた複数の先生方にご発言いただき、それぞれが頑張って診療に取り組んでみる様子を垣間見ることができ大変励みになりました。
今回の講演会で得られたものを早速これからの診療に活かしていきたいと思います。
今後とも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。

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2021年04月19日

「重症喘息」の講演会に参加いたしました、

重症喘息講演会in福岡blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
院長の加藤景介です。

昨日福岡で開催されました「重症喘息」の講演会に参加いたしました。コロナ禍でもありWeb参加で聴講させていただきましたが、日本全国から気管支喘息の診療を専門的におこなっている医師が参加されたとのことで、大変勉強になりました。
けやき内科にも大変多くの「気管支喘息」の患者様に通院いただいておりますが、統計的には全喘息患者のおよそ5%は吸入薬や抗アレルギー剤の投与のみでは効果不十分で経口ステロイド薬の使用も必要となるような重症な「難治性喘息」であると言われています。昨今そのような重症な喘息のかたを対象とした治療薬に「抗体製剤」が挙げられます。現在抗体製剤で使用できるのは「抗IgE抗体」「抗IL-5抗体」「抗IL-5受容体α抗体」「抗IL-4受容体α抗体」の4種類で、いずれも薬価が高いのが難点ではありますが優れた効果があることが知られ注目されています。今回の講演会では中でも「抗IL-5抗体」を中心とした様々な知見をお伺いする事ができ、大変有意義な時間を過ごす事ができました。
今回の講演会で得られた知見を早速これからの日常診療に活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願い致します。
posted by けやき内科 at 23:00| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする