2021年12月02日

「重症喘息」のWeb セミナーに参加いたしました。

重症喘息治療セミナーin名古屋blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されました「重症喘息治療セミナー」に参加いたしました。今回のWeb セミナーでは、まず私が「喘息治療のUP to DATE」と題しまして本年の10月に改定されました日本アレルギー学会の「喘息予防・管理ガイドライン2021」のポイントを中心にお話をさせていただき、引き続いて名古屋医療センターの山田有里紗先生に「難治性喘息の病態に応じた治療戦略」とのタイトルでご講演いただきました。
山田先生の講演では新型コロナウイルスCOVID-19のワクチン接種の重症喘息への影響や、重症喘息の患者様の治療計画の立て方、重症喘息に対して使用する抗体製剤の大規模試験の結果及び名古屋医療センターでの使用経験など、非常に多岐にわたり詳細に講演いただき大変勉強になりました。喘息においては吸入ステロイド薬・気管支拡張剤を中心とした「吸入薬」の治療が主体となりますが、それに加えて抗アレルギー剤やテオフィリン製剤などの複数の薬剤を使用してもなかなか病状が安定しない方が5%は存在すると言われています。このような難治性喘息・重症喘息の方の場合、入院治療が必要な状況になることもしばしばあり、一般診療所と入院設備のある高次医療機関との連携が重要とも言えます。
今回の講演を拝聴し勉強になったことはもちろんですが、名古屋医療センターの第一線で診療に取り組んでみえる様子が大変刺激になり、今後の日常診療への励みともなりました。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2021年11月25日

「TVシンポジウム」で講演させていただきました。

ビレーズトリTVシンポジウムlog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されました「ビレーズトリTVシンポジウム」にて「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」と「喘息COPD合併症(ACO)」について、講演させていただきました。「COPD」は喫煙を主因とする慢性進行性疾患で、現在日本では650万人以上の方が未だ診断されずに潜在していると言われています。自覚症状が出てきたときにはすでにある程度進行している場合もあり、症状が無いか軽いうちに早期診断・早期治療に取り組むことが重要視されています。また「COPD」の方のおよそ3割が「喘息」を合併しているとも考えられており、その診断と治療薬の選択には病気の予後も関連してくることから重要視されています。
その一方で、開業医では呼吸機能検査の実施率も低いことから、呼吸器専門医のいる高次医療機関との病診連携が重要と言われていますが、現在コロナ禍で感染対策をとる上で十分な検査が実施できない場合もあります。今回の講演では、けやき内科での「マルチスライスCT」や「呼吸機能検査」「FeNO測定」などを用いた診断のとりくみと、薬剤選択の考え方などを中心に講演させていただきました。今回の講演が聴講いただいた先生方の多少なりとも参考になりましたら幸いです。

今後ともけやき内科をよろしくお願いいたします。


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2021年11月18日

「平針呼吸器セミナー」に参加いたしました。

平針呼吸器セミナー2021blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日名古屋記念病院にて開催されました「平針呼吸器セミナー」に参加いたしました。このセミナーは名古屋記念病院の呼吸器内科が主催され、病診連携(病院と診療所の医療連携)のために定期的に開催されているとのこと。今回も名古屋記念病院の先生方や、近隣の診療所や調剤薬局の医師・薬剤師の方々が参加されてみえました。
今回のセミナーでは私が呼吸器専門医である一診療所の医師の立場として、「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」「ACO(喘息COPD合併症)」の診断と治療について、呼吸器学会のガイドラインの内容をふまえつつけやき内科にてどのような診療を行なっているかを中心に講演させていただきました。
「COPD」は喫煙を主因として引き起こされる慢性進行性の呼吸器疾患で「咳」「痰」「息切れ」といった気道症状を特徴としますが、無症状のまま病状が進行していく場合も少なくなく、症状が出てきたときにはすでに重症な状態になっている事もあります。現在日本においては、未診断のCOPD患者は650万人以上潜在していると言われており、適切なスクリーニングにより早期診断および早期治療介入の重要視されています。当地域では四大学医学部の呼吸器内科を中心に発足されたNPO法人「愛知県COPDネットワーク(AC.net)」が「COPDの啓蒙と診断の促進」を目的に活動をしていますが、私もこの法人には理事として発足当時から参加させていただいております。
私のような立場で大病院が主催するセミナーで講演させていただくのは大変恐縮でしたが、多少なりともご参加いただいた先生方の今後の診療の参考としていただければ幸いです。今回お招きいただきました名古屋記念病院呼吸器内科部長の宮崎先生に、この場を借りて御礼申し上げます。
今後ともけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2021年10月28日

「呼吸器セミナー」に参加いたしました。

開業医のための呼吸器セミナーblog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されましたWebセミナー「開業医のための呼吸器セミナー」に参加いたしました。
今回は清須市にある「はなさきクリニック」の加藤先生と、川崎市にある「いきいきクリニック」の武知先生にご講演いただきました。
加藤先生は東海地域において専門的な呼吸器診療を実践している開業医の一人で、今回は生活習慣病患者様を対象とした「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の早期診断の取り組みについてご講演いただきました。武知先生は呼吸器内科医で知らない人はいないと思われるくらい有名な先生で、私もこれまでに何回もご講演を拝聴したことがありますが、いつもその講演内容から先生の熱意とパワフルさが強く伝わってきて圧倒されます。今回も先生が日頃から取り組む日常診療・在宅診療についてリハビリテーションを中心にご講演いただき、また実際ご経験された患者様の具体的な診療状況も提示いただき、いつもながら大変勉強となるとともに大きな刺激となりました。
講演後には参加者も含めてディスカッションが行われましたが、コロナ禍での診療状況なども含め様々な情報交換をすることもでき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
加藤先生や武知先生の熱心に診療にとりくむ姿勢を強く感じることができるセミナーでしたが、私自身もお二人に負けないよう今後も頑張っていこうと強く感じました。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。

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2021年10月21日

気管支喘息のWeb講演会に参加いたしました。

喘息フォーラムin愛知2021blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されましたWeb講演会「喘息フォーラム in 愛知」に参加いたしました。
今回の講演会では豊田地域医療センターの堀口先生の座長のもと、名古屋大学医学部付属病院呼吸器内科学の若原先生から「気管支喘息」の薬物治療について最新の情報をふまえて概要をご講演いただき、2演題目として私から「吸入薬」の選択の考え方について講演させていただきました。
講演後はWeb参加の先生からの質問を交えて事前に行われたアンケート調査の結果を基にディスカッションが行われましたが、大変多くの先生方にご参加いただいたこともあり多くのご質問をいただき大変有意義なものとなりました。
「気管支喘息」は「長く続く咳」や「喘鳴」といった症状がみられうる慢性のアレルギー疾患・呼吸器疾患で、適切な治療により8割以上の方が無症状にコントロールできると言われていますが、その一方で現在の医学では完治は困難と考えられている疾患です。自覚症状からの病状評価と客観的な検査値から考えられる病状評価が乖離する場合も多く、本来であれば治療すべき病状であるにも関わらず患者様自身の病状過小評価から治療が中断されてしまうこともしばしばです。また現在の日本でも年間1500人ほどの「喘息死」が存在する事も問題であり、きちんとした病状評価と適正な治療薬の選択、および治療の継続性が求められています。
今回の講演会では若原先生からは喘息の病態から重症喘息の治療薬選択に到るまで最新の知見を含めご講演いただき大変勉強になりました。私の講演では日常診療の中で一専門医として何を考えながら治療薬選択を行なっているかということを中心にお話しさせていただきましたが、少しでも聴講いただいた先生方のご参考になれば幸いです。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
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