2021年01月11日

「第89回 東海呼吸器感染症研究会」に参加いたしました。

第89回 東海呼吸器感染症研究会blog.jpgけやき内科のブログをごらんいただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

週末に開催されました「第89回 東海呼吸器感染症研究会」に参加いたしました。この会は東海地域で「肺炎」などの呼吸器感染症の研究・診療に積極的な医療機関の医師が参加し、毎回活発な議論が行われ非常に活気があります。今回は新型コロナ感染症の拡大の中での開催となったためオンラインでの開催となりましたが、60名以上の医師が参加し大変活発な議論が行われました。講演会のテーマが「新型コロナウイルス感染症」という、まさに我々医療従事者が直面している大きな課題であった事もあると思われます。
今回はこの地域で実際に新型コロナウイルス感染症の入院診療を担当している複数の病院の医師からの報告があったのちに、特別講演として現在大学病院で新型コロナウイルス感染症の診療と研究を実施してみえる第一人者の先生のご講演を拝聴いたしました。オンライン上での開催でありながら、これまで以上の活発な意見交換が行われ、特別講演では新型コロナウイルスの感染リスクや呼吸管理、疫学的データなど多岐にわたる内容をおうかがいすることができ大変勉強になりました。もちろん「けやき内科」には入院病床もありませんので、実際にコロナウイルス感染症の治療に当たることは現時点ではありませんが、コロナ禍で呼吸器専門医として診療をおこなっている以上は当然把握しておかなければいけない情報ばかりと感じました。また各施設の医師がいかに頑張ってコロナ感染症に取り組んでいるかということを実感もいたしました。

今回の講演会に参加して得られた知見を今後の診療に活かして、今後も一診療所での「呼吸器専門医」としての役割が担えるよう積極的に取り組んでいきたいと思います。
今後とも「けやき内科」をよろしくお願い致します。

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2020年12月17日

Webセミナー「Aichi 喘息セミナー」に参加いたしました。

Aichi 喘息セミナー2020blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されましたWebセミナー「Aichi 喘息セミナー」に参加いたしました。
今回のWebセミナーには東海地域で「気管支喘息」の診療を積極的におこなっている専門医が参加し、喘息治療薬である「抗体製剤」をテーマに症例経験のご報告と御講演ののちディスカッションが行われました。
けやき内科にも大変多くの「気管支喘息」の患者様に通院いただいていますが、ほとんどの方は吸入ステロイド剤を中心とした吸入薬と抗アレルギー剤の治療で病状コントロールが可能ではある一方で、中にはなかなか病状が安定せず増悪を繰り返すような重症の方が存在することも事実です。
主にそういった方を対象に用いられるのが「抗体製剤」ですが、有効性があることは間違いないものの注射薬であるということと、薬価が高いという問題点もあります。専門医の立場としては患者様の病状のみならず使用に伴うメリット・デメリットも考えて適応を決めていかなければなりません。
今回のセミナーに参加して、他施設の先生方がどのような考え方で薬剤選択をしているか、どういった点に注意して治療導入をおこなっているかなど大変参考になりました。早速今後の診療に活かしていきたいと思います。

これからもけやき内科をよろしくお願い致します。

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2020年11月26日

「新型コロナ感染対策とCOPD診療」について講演させていただきました。

コロナとCOPDオンライン講演会blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。
昨日「アストラゼネカWebカンファレンス」にて「新型コロナウイルス感染対策とCOPD診療」について講演させていただきました。

私は開業する前に勤務していた半田市立半田病院・公立陶生病院にて、呼吸器内科医師としての仕事のみではなく「感染対策委員」としての活動もおこなっておりました。「感染対策委員」というのは院内で起きた感染症、いわゆる「院内感染(施設内感染)」における問題に対応し、予防や再発防止などの取り組みを行います。当時私は感染対策委員としての業務を担いながら、講習を受け「感染制御医(ICD:インフェクションコントロールドクター)」の資格を取得しましたが、開業後も定期的に講習会に参加し現在も資格を維持しています。
現在はまさに「新型コロナウイルス感染症」という大きな問題に直面しているわけですが、けやき内科においては私のこれまでの「感染対策委員」「ICD」としての経験・知識も活かしながら感染対策に取り組んでおります。
一方で「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」は未だ診断されていない患者様が日本に650万人以上潜在していると言われておりますが、新型コロナウイルス感染症においては「重症化」のリスク因子と考えられ、コロナ禍において一層の的確な診断と適切な治療介入が望まれていると言ってよいでしょう。
今回はけやき内科ではどのように感染対策をおこなっているか、コロナ禍におけるCOPD診療の考え方などを中心に講演させていただきました。Webでの講演に慣れない部分もあり聞き苦しい点もあったかと思いますが、聴講いただいた先生方の業務の一助となりましたら幸いです。

これからもけやき内科をよろしくお願い致します。

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2020年10月21日

調剤薬局を対象としたWebセミナーで講演させていただきました。

Asthma Live Seminar 2020blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

今回けやき内科のある名古屋市名東区の複数の調剤薬局を対象としたWebセミナー「Asthma Live Seminar」にて講演させていただく機会をいただきました。現在けやき内科には1,500名以上の気管支喘息の患者様に通院いただいておりますが、定期通院される慢性疾患の中では比較的若い年齢層の方が他疾患より多いこともあって、比較的広い範囲の地域から来院いただいています。そういった患者様は処方薬は自宅に近い薬局で受け取られる場合もあることから、薬剤に関する問い合わせを比較的遠方からいただく場合もあります。
気管支喘息の治療薬という観点からいうと、現在治療の中心となる「吸入薬」の種類がかなり増えており選択肢の幅が広がったということはメリットでもあるのですが、その分薬剤の差や特徴を把握していかに使い分けるかという点においてわかりにくくなっているというデメリットもあります。飲むだけの内服薬とは異なり、吸入薬は吸い方の手順や用法を間違えたりすると期待した効果が全く得られない場合もあることから、けやき内科では「吸入指導依頼書」を用いて、実際に「吸入指導」をされる薬剤師の先生、調剤薬局との「医薬連携」を行なっています。
今回のセミナーでは、私が処方医としてどのような考え方のもとに吸入薬を使い分けているか、吸入薬を使用する上でどういった点に注意するべきと考えているか、また調剤薬局で「吸入指導」をいただく場合にどのような点にご注意いただきたいか、治療効果を上げるためにいかに連携をとっていくか、など講演させていただきました。お忙しい中、複数の調剤薬局の薬剤師の先生方にご参加いただき、また講演終了後にはご質問も多数いただき大変有意義な時間を過ごすことができました。
こういった会に参加させていただいて薬局の先生方とお話しする機会を持つことは、地域における医療を充実していくために重要なことだと考えております。これからも「医薬連携」についても様々な形で積極的にとりくんでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。


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2020年10月12日

「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の講演会に参加いたしました。

【GSK講演会】10月11日(日)「テリルジー発売1周年記念講演会のご案内」blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

福岡で開催された「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の講演会にWeb参加いたしました。
今回の講演会は「COPD」の薬剤で、初めて「吸入ステロイド剤」「長時間作動性β刺激薬」「抗コリン薬」の3種類の吸入薬が配合された「3剤合剤」の発売一周年を記念して開催されたものです。
今回の講演会には会場での参加に加えてWeb参加もできるという事で、日本全国から「COPD」の診療に携わる多くの医師が参加されたとのこと。
「COPD」は主に喫煙を原因として引き起こされる慢性進行性の呼吸器疾患で、「せき」「たん」「息切れ」といった症状が典型的です。最近は喘息との合併である「ACO: Asthma-COPD Overlap」への治療介入も注目されているほか、進行した病状になってくると感染症を契機とした増悪を起こし入院を繰り返すようになってくることもあり、いかに早く適切な治療を行い病状の進行をできる限り防ぎ、入院を要するような増悪への進展を起こさないようにするよう病状にみあった的確な治療薬の選択がさけばれています。
今回の講演会では、COPDの診療・研究の分野において中心的役割を担われているお二人の先生方のご講演を拝聴いたしました。日本や国際ガイドラインの話や、最新の臨床研究の結果などをふまえて詳細にご講演いただき、大変勉強になりました。
今回の講演会に参加したことで、今後の診療に早速いかしていきたいと思います。

これからもけやき内科をよろしくお願い申し上げます。


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