2025年03月14日
今日は「World Sleep Day (世界睡眠の日)」です。
「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます。
今日は「World Sleep Day (世界睡眠の日)」です。みなさんご存知でしたか?
この「World Sleep Day」は「World Association of Sleep Medicine(世界睡眠医学協会)」がさだめたもので、世界規模で睡眠における問題をとりあげ、睡眠に関するさまざまな社会的問題にはたらきかけようというものです。
今年のスローガンは「Make Sleep Health Priority (睡眠による健康を優先しましょう)」です。「睡眠」を障害する代表的な疾患に「睡眠時無呼吸症候群」があります。もし家族から「いびきをかいている」あるいは「呼吸がとまっている」と言われたことがあるかたは要注意です。「睡眠」によって維持できる「安眠」は「睡眠時間」「睡眠の継続性」「睡眠の深さ」によるといわれています。「安眠」ができていないと日中の活動性に影響がおよぶ可能性があり、「睡眠時無呼吸」は「交通事故」の確率をあげることで有名です。また「睡眠時無呼吸症候群」の存在は「脳梗塞」や「心筋梗塞」などの発症リスクになるとも言われています。「健康」を維持するためには「睡眠」が重要な要素であり、食事や運動といった生活習慣同様に不可欠なものといってよいでしょう。
「けやき内科」では「睡眠時無呼吸症候群」の診断のために必要な検査器である「アプノモニター」をそなえております。また治療適応のある方には「在宅持続陽圧呼吸(CPAP)療法」を導入・管理おこなっております。「睡眠中のいびき」「日中のねむたさ」など「睡眠時無呼吸」と考えられる症状のあるかたは一度検査をうけることをおすすめいたします。お気軽に「けやき内科」までお問い合わせください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
2025年03月13日
呼吸器疾患のWEBセミナーに参加いたしました。

今回「東尾張呼吸器疾患地域連携WEBセミナー」に参加させていただきました。
このセミナーでは公立陶生病院の呼吸器・アレルギー疾患内科の木村智樹先生の座長のもと、同じく陶生病院の笹野元先生に「高齢者の肺炎」についてご講演いただき、私は「高齢者の気管支喘息治療」について講演させていただきました。
現在日本人の死因の第5位が肺炎であり、特に高齢者の死亡率が高いことが注目されており、高齢者の肺炎をいかに予防し早期診断・早期治療をおこなうかが重要視されています。今回笹野先生の講演では陶生病院でのデータもふくめ、現在の高齢者肺炎の予防から治療までわかりやすく講演いただき大変勉強になりました。
私は喘息の治療の中でも特に「吸入薬」の使用方法に着目して、若い方に比べ高齢者のどういった点に注意して治療計画をたてるか等、昨年改定された気管支喘息のガイドラインもふまえてお話しさせていただきました。けやき内科も開業して15年が経過し、ながくご通院いただいている患者様はやはりご高齢の方が増えてまいりました。私なりに日々の診療の中で考えていることもふくめて講演させていただいたつもりですが、多少なりとも聴講いただいた方の診療にお役立ていただけますと幸いです。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。
2025年03月01日
今日から「子ども予防接種週間」です。

本日3月1日から7日までの一週間は「子ども予防接種週間」です。みなさん、ご存じでしたか?
来月4月には新年度ということでお子さんの入学・進級などの準備でお忙しいご家庭もあると思います。そんな中、忘れてはいけないのが「予防接種」です。
様々な感染症が存在する中で「VPD (Vaccine Preventable Diseases)」と呼ばれるいくつかの疾患は予防接種で防ぐことが可能です。学校という場で集団生活を送るこどもたちはさまざまな感染症のリスクにさらされています。集団生活の中で感染症が流行したり、成人よりも重篤な状況になったりする場合もある事から特に重要と考えられているのです。
この時期にお子さんにやっておくべき予防接種を忘れていないか、一度ご確認されることをおすすめいたします。
「けやき内科」でも主に名古屋市からの委託事業として各種予防接種を実施しています。予約制ですのでご希望の方は一度ご連絡ください。これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。

2025年02月27日
Q「肺NTM症という病気があると聞きましたが・・・」

A) 「NTM」というのは「非結核性抗酸菌」のことで、「肺NTM症」とは非結核性抗酸菌による肺感染症をさします。非結核性抗酸菌は結核菌と同じ抗酸菌の仲間ですが、その種類は多く180種類以上にのぼります。ただ肺NTM症の原因となる非結核性抗酸菌は「MAC(マック)菌」が90%以上を占めているため「肺MAC症」と呼ばれる場合も多いです。非結核性抗酸菌は水場や土壌に多く存在します。また肺結核と違い、肺NTM症は人から人にうつることはないと考えられています。また肺NTM症は中高年の女性で、特にガーデニングなど土いじりなどをすることが好きな人に多いことがわかっています。肺NTM症は肺結核と同様にながびく咳、痰、血痰、体重減少などの症状がでる場合もありますが、多くは無症状であり健康診断などで発見されることもよくあります。レントゲン所見としては気管支拡張所見、粒状影、結節影、空洞などがみられる場合があります。
健康診断で指摘があっても「症状がないから」と受診しない方は案外多いものです。肺NTM症は気づかないうちにゆっくりと進行し、症状が出始めた頃にはかなり悪化している場合もありますので、健康診断で異常を指摘された方は早めに病院を受診することをお勧めいたします。
(2025年2月27日 市民版「教えて!ドクター Q&A」掲載)
2025年02月20日
今日はアレルギーの日です。

「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます。
今日2月20日は「アレルギーの日」です。
アレルギーが体のなかでおこる際に重要な役割をはたす物質の一つに「IgE抗体」というものがあります。この「IgE抗体」を発見したのは日本人の医学者である石坂公成先生で、石坂先生がこの「IgE抗体」を発見・発表されたのが1966年2月20日なのです。日本アレルギー協会は1995年以降、2月20日を「アレルギーの日」、その前後1週間を「アレルギー週間」とさだめ全国の日本アレルギー協会支部で様々なアレルギーの啓発活動を行っています。
「けやき内科」のある名古屋では、まさにこれからアレルギー疾患の代表的なものである「花粉症」のピークを迎えようとしています。症状がひどくなってからの治療ではピーク時の症状をおさえることは困難といわれていますので、花粉の飛散がはじまっている今から「症状がでないよう」治療を開始するのがおすすめです。「スギ花粉症」と診断されている方は早めに受診されることをおすすめいたします。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。