2020年08月07日

Q「からせきが3週間以上続きます・・・」

教えてドクター2.jpgQ) からせき(痰のないせき)が3週間以上続きます。特に寝入りばなに咳き込むことが多く、なかなか寝付けないこともあります。ただの風邪でしょうか。

A) 「せき」の原因で最も頻度が高いのは風邪をはじめとする「感染症」によるものですが、通常単なる「風邪」で3週間以上咳が続くことはありません。風邪から二次感染を起こして肺炎になってしまった場合に咳が長引くことはありますが、咳以外の発熱・痰といった症状も伴うことが多いように思われます。感染症であれば「マイコプラズマ」や「百日咳」といった「長引く咳」を特徴とする特殊なものを疑うべきです。また最近は同様の症状で「こんなに咳が続くのはコロナじゃないか」と受診される方も多いですが、コロナウイルス感染症で3週間以上症状が続いていれば、咳以外の重篤な症状が出ている可能性が高いと考えます。
 「咳」以外の「痰」「発熱」といった感染症に特徴的な症状がない場合は、感染症以外の疾患も疑うべきです。このような症状を呈する比較的可能性の高いものに「気管支喘息」や「咳喘息」といったアレルギー疾患が考えられます。もともと花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患のある方であれば一層疑う根拠となります。またこのような疾患は夜間に症状が悪化するのも特徴ですので、今回の場合は可能性としては高いように思われます。もし喘息であった場合、いったんおさまっても何度も繰り返して重症化する可能性もあるため早めに専門医を受診することをお勧めいたします。


(2020年8月7日 中日新聞市民版「教えて!ドクター Q&A」掲載)

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2020年08月02日

梅雨明けしましたね。

梅雨明け2020.jpg「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます!

昨日気象庁より「けやき内科」のある名古屋・東海地域が梅雨明けしたと発表がありました。
今年は梅雨が非常にながく雨量も多く感じられましたが、平年よりは11日、昨年よりは4日遅い梅雨明けとのこと。梅雨の間の名古屋の降水量は635.0ミリでおよそ平年の1.7倍だったようです。

これからしばらくは厳しい暑さが続きそうです。
その一方で現在世の中はコロナ感染症で大変な時期です。外出を自粛されている方も多いとは思われますが、外に出なければいけない場合には特に熱中症に注意してお過ごしください。
いつもなら夏休みで旅行にいったりする方も多いこれからの時期ですが、今年は「STAY HOME」で過ごされる方が多いかと思います。暑さ対策をしっかりして熱中症にならないよう、またこの時期には食品が傷みやすくもなりますので健康管理に十分注意してお過ごしください。

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。


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2020年08月01日

今日は「肺の日」です!

日本呼吸器学会.jpg「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます!

みなさん今日は「肺の日」です!(「8」=「ハ」、「1」=「イ」で「ハイ」=「肺」ですね。)ご存じでしたか?

この「肺の日」は「日本呼吸器学会」が『一般市民の方々に呼吸器疾患についての最新の情報を伝え、病気の予防のための啓蒙活動を推し進める』ためにさだめました。今年はコロナウイルス感染症のため残念ながらほとんど中止となってしまいましたが、本来は日本全国各地で「肺の日」にちなんだイベントや市民公開講座が開催されます。

「せき」「たん」を症状とすることが多い肺の病気ですが、さまざまな病気があることは以外に知られていません。感染症である「かぜ」「肺炎」「マイコプラズマ肺炎」「結核」、アレルギー疾患である「ぜんそく」、タバコという生活習慣による「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」、悪性疾患である「肺がん」、ほかにも「気管支拡張症」や「間質性肺炎」「肺線維症」など。病気によって治療法もちがいますし、治療期間もことなります。なおる病気もあれば、なおらない病気もあります。「けやき内科」にもこういった「肺の病気」の患者様はたくさんおみえですが、「かぜだと思ってました」といわれる方が結構多いのです。
みなさん「肺の日」を機会に、「せき」「たん」などの症状があるかたは病院を受診してみてはいかがですか?もしかしたら「かぜ」ではないかもしれませんよ。

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします!

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2020年07月30日

オンラインの吸入指導説明会に参加しました。

オンライン吸入指導説明会.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

昨日開催されました、オンラインでの吸入指導説明会に参加いたしました。
この吸入指導説明会は、調剤薬局の薬剤師の方を対象にメーカーが実施したものですが、吸入薬を実際に処方する医師の立場として参加させていただきました。このようなオンラインの説明会に参加するのもこれまではあまり機会がなかったのですが、今回午前の診療後にけやき内科の指導室のPCから参加いたしました。
メーカー担当者から具体的に吸入薬の特徴や吸入方法の説明があった後に、処方医の立場としてどのような点に注意して患者さんに吸入方法を伝えていただきたいか、薬剤・デバイスによる差や、実際に起きうる使用法の間違いなど、コメントさせていただきました。
今回の説明会には近隣の複数の調剤薬局から参加いただいていたようですが、コロナウイルスの感染拡大が起きている現状、こういったオンラインのミーティングも「新しい生活様式」として今後増えてくるようにも思います。また機会があればこのようなミーティングにも積極的に参加していきたいと思いました。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。


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2020年07月29日

Q「30年以上喫煙していた父が検査で肺気腫を指摘され・・・」

教えてドクター2.jpgQ) 30年以上喫煙していた父が検査で肺気腫を指摘され、現在禁煙しています。もう60代なので、いくら禁煙しているとはいえ病気が進行したり、他の病気になったりしないか心配です。他に気をつけるべきことはありますか。

A) 「肺気腫」は長年の喫煙によって炎症とともに肺の構造が破壊される事で生じる病変で、現在病名としては「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」と呼ばれています。残念な事に禁煙しても治ることはありません。また経年的に悪化していきますので、禁煙しても徐々に病気としては進行していきます。COPDの病状把握として重要なのは、構造的変化としての肺気腫の程度のみではなく、機能的にどの程度悪化しているかどうかという点もありますので、通常は「肺機能検査」によって評価を行います。主な治療は気管支拡張剤の吸入ですが、どういった薬剤を選択するかは構造的悪化よりも機能的悪化の方が基準となります。また昨今は気管支喘息を合併した「ACO」かどうかが、病状の進行予測や治療薬の選択の上で重要と考えられていますので、その点についても判断が必要です。
 他の病気になったら心配とのことですが、健常者に比べ「肺癌」の合併率は高いと考えられており、定期的な経過観察が必要です。また肺炎やインフルエンザ、コロナウイルス罹患時の重症化因子の一つですので、予防接種を含む感染予防を心がけることも重要と言えるでしょう。


(2020年7月29日 中日新聞市民版「教えて!ドクター Q&A」掲載)


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