2023年08月01日

今日は「肺の日」です。

日本呼吸器学会.jpg「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます、

みなさん今日は「肺の日」です。(「8」=「ハ」、「1」=「イ」で「ハイ」=「肺」ですね。)ご存じでしたか?

この「肺の日」は「日本呼吸器学会」が『一般市民の方々に呼吸器疾患についての最新の情報を伝え、病気の予防のための啓蒙活動を推し進める』ためにさだめました。日本全国各地で「肺の日」にちなんだイベントや市民公開講座が開催されますが、東海地域では静岡県立病院の白井敏博先生を会長として、8月19日に静岡県総合研修所もくせい会館にて市民公開講座を開催予定です。

「せき」「たん」を症状とすることが多い肺の病気ですが、さまざまな病気があることは以外に知られていません。感染症である「かぜ」「肺炎」「マイコプラズマ肺炎」「結核」、アレルギー疾患である「ぜんそく」、タバコという生活習慣による「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」、悪性疾患である「肺がん」、ほかにも「気管支拡張症」や「間質性肺炎」「肺線維症」など。病気によって治療法もちがいますし、治療期間もことなります。なおる病気もあれば、なおらない病気もあります。「けやき内科」にもこういった「肺の病気」の患者様はたくさんおみえですが、「かぜだと思ってました」といわれる方が結構多いのです。
みなさん「肺の日」を機会に、「せき」「たん」などの症状があるかたは病院を受診してみてはいかがですか?もしかしたら「かぜ」ではないかもしれませんよ。

これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。


posted by けやき内科 at 05:00| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月31日

夏季休診のおしらせ

2023初夏blog.jpg「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

猛暑日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
学生の方は夏休みに入り、ご家族で旅行に行かれたりする方も多いと思いますが、この暑さで熱中症になる方が大変増えているようです。外出される時は暑さ対策をしっかりして水分補給を忘れないようにしてくださいね。

「けやき内科」では8月に「夏季休診」を予定しています。
8月11日は「山の日」で休診ですが、12日の土曜日は通常診療を行います。翌週の14日(月)と15日(火)は休診とさせていたできます。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

休診の前後は混雑が予想されますので、特に予約なしで来院されるご予定の方は時間に余裕を持って来院いただきますようお願い申し上げます。

これからも「けやき内科」をよろしくお願い申し上げます。


posted by けやき内科 at 05:00| 休診日のおしらせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月23日

「長引く咳の診断と治療」について講演をさせていただきました。

2023瀬戸旭長久手薬剤師会案内状blog.jpgけやき内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。院長の加藤景介です。

瀬戸旭長久手薬剤師会学術講演会にて「長引く咳の診断と治療」について講演させていただきました。
「咳」の原因としては「風邪」をはじめとする感染症に伴うものが圧倒的に多いのですが、長引けば長引くほど感染症以外の原因を疑うことになります。感染症以外の「長引く咳」の原因としては「気管支喘息・咳喘息」「アトピー咳嗽」「逆流性食道炎」「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」「副鼻腔炎・後鼻漏」など様々ですが、複数の疾患を合併している場合もあり、治療方針の決め手となるのは「いかにきちんと診断されているか」ということになります。一方で正しい診断に基づいて適切な治療が行われているものの、咳が残る「治療抵抗性」の方が存在するのも事実です。「長引く咳」の原因として多くを占める「喘息」についても適切な治療が行われていても咳が残る場合はありますが、喘息の場合「のみ薬」ではなく「吸入薬」が主体であることもあって「きちんと吸えているのか」「薬剤として適切でも使い方は適切なのか」などの薬剤の使用法についても問題が生じていないかを考察する必要があります。またそういった問題をクリアしても症状が残る場合はどうするかということはこれからの課題であるといって良いでしょう。
今回は一臨床医としてガイドラインの内容もふまえて講演させていただきましたが、少しでも薬剤師の先生方のお役に立てましたら幸いです。

これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。


posted by けやき内科 at 05:00| 院長より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月21日

梅雨明けしましたね。

2023梅雨明けblog.jpg「けやき内科」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

昨日気象庁から「けやき内科」のある名古屋市、東海地域の「梅雨明け」が発表されました。今年は例年より一週間ほど早く5月末に梅雨入りしていましたので、梅雨がながかったように感じますね。早く梅雨入りしたせいか、雨が降って気温が下がったり急に蒸し暑くなったりと寒暖の差・天候の移り変わりが激しく、体調を崩される方がこの時期にしては多かったように感じます。これからは夏本番となりますので、熱中症・脱水症にならないように注意が必要です。また食べ物も傷みやすくなりますので、お腹の調子が悪くなりやすいのもこの時期です。体調管理に注意して、この夏をのりきっていきましょう。

これからも「けやき内科」を、よろしくお願いいたします。


posted by けやき内科 at 05:00| クリニックの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月14日

Q「夏型過敏性肺炎とは何ですか?」

教えてドクター2.jpgQ) 夏型過敏性肺炎とは何ですか?

A) 通常「肺炎」というと「細菌」や「ウイルス」などの病原体の感染によっておきる感染症をさしますが、「過敏性肺炎」は感染症ではなく「アレルギー」によって引き起こされる肺炎です。主な症状としては「咳」「発熱」「息切れ」などであり、症状のみでは感染症である肺炎と区別するのは困難です。有機物の粉塵や化学物質などの「抗原」を繰り返し吸い込んだことによるアレルギー反応が原因となりますが、通常は抗原を避けることで症状の改善が得られます。抗原の中で頻度の高いものに「カビ」が挙げられ、中でも「夏型過敏性肺炎」は「トリコスポロン」というカビに対してのアレルギー反応によるものです。
 トリコスポロンは住居内で繁殖するカビの一つで、高温多湿の環境を好み、エアコンの内部や浴室・布団などでよく繁殖することから、エアコンを使用する夏場に特に住居内を飛散して吸い込むことが多くなります。感染症である「肺炎」と診断され入院し、抗菌剤を投与されて改善し退院したものの、自宅に戻って症状が再燃してようやく「過敏性肺炎」と診断される場合もあります。この場合「抗菌剤」の投与で改善したのではなく、入院したことでカビのいる家庭から離れたことで一旦治ったと考えられます。予防のためには生活環境におけるカビの繁殖を防ぎ、エアコンのクリーニングや定期的な屋内の清掃や換気を行うことが有用と考えられています。ただし重症化や慢性化する場合もありますので、疑わしい症状がある場合は医師に相談することをお勧めいたします。


(2023年7月14日 近郊通し版「教えて!ドクター Q&A」掲載)



posted by けやき内科 at 05:00| 教えて ドクターQ & A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする