2022年11月16日
今日は「World COPD Day (世界COPDの日)」です。
「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます。
今日11月16日は「World COPD Day (世界COPDの日)」です。みなさん、ご存じですか?
「COPD」というのは「Chronic Obstructive Pulmonary Disease : 慢性閉塞性肺疾患」のことで、主にタバコによっておこる肺の機能障害をきたす病気です。以前は「肺気腫」や「慢性気管支炎」ともよばれていました。ながくつづく「せき」「たん」「息切れ」を主な症状とする病気ですが、初期のうちはあまり自覚症状がない場合もあります。
現在日本ではCOPDでありながら診断・治療されていない方が650万人以上いると推測されており、世界的にもWHOにより2030年までにCOPDが世界の死因第三位までになるであろうと予測されています。このような現状のなかCOPDが社会的に認知されていないことが問題視されており、まずは一般のかたがたにCOPDを知ってもらおうという目的で2002年に「Word COPD Day」が提唱されました。
「けやき内科」では診断に不可欠な「呼吸機能検査」はもちろん、また「COPD」の病状判断に有用な「マルチスライスCT」による「肺気腫解析」も実施しています。「COPD」に「気管支喘息」が合併した「ACO(Asthma-COPD Overlap: 喘息COPDオーバーラップ)」の診断に有用な「呼気中NO測定」や、COPDに伴う呼吸不全の判断に役立つ「動脈血液ガス分析」も実施しております。「World COPD Day」を機会に「もしかしたら自分も・・・」と思われる方は受診されることをおすすめいたします。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
2022年11月14日
今日は「World Diabetes Day (世界糖尿病デー)」です。

今日11月14日は「World Diabetes Day (世界糖尿病デー)」です。
IDF(International Diabetes Federation: 国際糖尿病連合)によると現在の世界の糖尿病人口は5億3700万人、このまま増え続ければ2045年には7億8300万人に達すると試算されています。
「世界糖尿病デー」は2006年に国連でIDFからの「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が採択されさだめられました。糖尿病の脅威に対して「糖尿病との闘いのために団結しよう(Unite for Diabetes)」をキャッチフレーズに、「ブルーサークル」をシンボルマークとして全国で糖尿病抑制にむけたキャンペーンが展開されます。今年も各地の名所の「ブルーライトアップ」を中心に「糖尿病デー」にちなんだイベントが開催される予定です。
糖尿病は初期には症状がないことがほとんどであり、発症にきづかないまま進行している事も珍しくありません。糖尿病を早期発見するためには、健康診断を積極的にうけることが一番です。現在各地方自治体が実施している「特定健康診査」においても糖尿病かどうかを判断する検査項目がふくまれており、積極的にうけられることをおすすめいたします。「けやき内科」も委託医療機関として実施可能(予約制)ですので、ご希望の方は是非お申し出下さい。
また「けやき内科」では糖尿病の病状判断に有用な「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の測定に、採血後すぐに結果がでる「DCAバンテージ」を導入しておりますので、受診当日に結果を確認して治療方針を相談することが可能です。「採血の結果はまた次回、といつも言われてるけど大丈夫かな?」とご不安な方は、ぜひ一度ご来院ください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
2022年11月12日
今日は「World Pneumonia Day (世界肺炎の日)」です。
「けやき内科」のブログをごらんいただき、ありがとうございます。
今日11月12日は「World Pneumonia Day (世界肺炎の日)」です。世界はいまだにコロナウイルスによる「新型肺炎」のパンデミックから脱出できていませんが、以前から特に途上国においては小児の「肺炎」による死亡が大きな問題となっていました。「Stop Pneumonia」 のホームページでは、2021年に新型コロナウイルスCovid-19を含む呼吸器感染症での死亡者数は600万にものぼったことをあげ、小児における肺炎のリスクは特に大きなものであることに警鐘を鳴らしています。
日本においては2021年の人口動態統計にによると、コロナウイルス以外の細菌性肺炎も含めた肺炎死亡者数は73,190人と、感染対策が功を奏したのか肺炎全体の死亡者数は2020年に比べて5000人ほど減少となっていますが、それでも日本における死因の第5位となっています。特に高齢者における「肺炎」の死亡率の高さは問題となっており、いかに「肺炎」を予防するか、いかに早期診断し、いかに治癒につなげるかということが課題になっています。「新型肺炎」も肺疾患などの基礎疾患がある事以外に「高齢者」が危険因子である事はみなさんご存知の通りです。
細菌性の「肺炎」やコロナウイルスによる「新型肺炎」の予防のためには「手洗い」がもっとも重要です。特に外出から帰宅した際には必ず行う事をおすすめします。新型コロナウイルスに対しては現在「オミクロン株」に対応したワクチン接種も実施しております。ご希望の方は是非ご予約ください。また「肺炎」を起こす細菌のうち「肺炎球菌」については「予防接種」を受けることが可能です。定期接種である「成人用肺炎球菌予防接種」は名古屋市では65才以上の方はお一人一回に限り自己負担4,000円で接種することができます(接種後5年間有効、再接種については全額自費)。「けやき内科」でも予約制で実施しております(キャンセル不可)ので、ご希望の方は是非お問い合わせください。
これからも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
2022年11月03日
けやき内科での「新型コロナウイルスワクチン」の接種について(第二十三報)

現在けやき内科では、「新型コロナウイルスワクチン」の接種を継続的に行なっております。
この度、「新型コロナウイルスワクチン」の接種間隔が「5ヶ月」から「3ヶ月」に変更となりました。
結果として2回目以降の接種を受けてから3ヶ月を経過した12歳以上のすべての方に接種券が配布されます。
また「5回目」の接種も開始されることとなりましたので、「4回目」を接種してから3ヶ月が経過すると市から5回目用の接種券が配布されます。
「けやき内科」での「新型コロナウイルスワクチン」接種の対象は「3回目」「4回目」「5回目」の方となります。
ご予約希望の方は「接種券」と身分証(健康保険証や免許証など)を持参の上、診療時間内にご来院ください。
現在土曜日に「インフルエンザワクチン」の接種をおこなっていることもあり、ワクチン間違いを防ぐこともあり接種日は原則平日となります。
できる限り効率良くワクチン接種を実施するために、接種日については調整させていただいておりますため、必ずしもご希望の日に接種できない可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
今後とも「けやき内科」をよろしくお願いいたします。
2022年10月30日
「気管支喘息」のWebセミナーに参加いたしました。

10月26日に開催されました「気管支喘息」のWebセミナー「Kyorin Asthma webinar in 愛知」に参加いたしました。今回のWebinarでは大阪の北野病院の丸毛聡先生に「喘息の吸入療法を極める〜新時代におけるICS/LABAの使い方〜」というタイトルで講演いただきました。丸毛先生は「気管支喘息」の分野では第一人者のお一人として大変ご高名な先生で、これまでに私も何回もご講演を拝聴したことがありますが、いつも最新の知見を含めて大変わかりやすくご講演いただき非常に勉強になります。今回のWebinarは完全リモートで開催され私は今回座長を務めさせていただきましたが、座長の私は名古屋で、講演された丸毛先生は大阪からの配信で行われました。
「気管支喘息」の治療薬は「吸入ステロイド剤」を中心に「β刺激剤」や「抗コリン剤」などの吸入薬が挙げられますが、現在はそれらを組み合わせた合剤も各種使用することができ、治療選択の幅がかなり広がりました。しかしながら薬剤としての特質のみではなく、吸入薬の「デバイス」もさまざまであり、スプレー式の「エアゾル」か粉を吸うタイプの「ドライパウダー」かによっても、どのような患者様に適するかが変わってくることもあり、処方する医療者にはどの製剤を処方するかをより適切に判断することが求められるようになりました。今回の特別講演では「気管支喘息」の疾患としての基礎的な知見から最新のガイドラインの内容、各種製剤の特徴なども含めわかりやすくご講演いただき、大変勉強になりました。聴講された先生方からも複数の質問をいただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
今回のセミナーで得た知見を今後の診療に早速活かしていきたいと思います。
これからもけやき内科をよろしくお願いいたします。